#61: マラリア予防薬 | Rusty Skull のブログ

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2015年3月から2年間ザンビアでボランティアとして活動。日常と非日常の記録。
現在と回想の混合。


↓地平線。山無し。平ら。

JICAザンビアは、ボランティアを含め関係者全員に、任期中のマラリア予防薬の服用を義務付けています。マラリアは、感染後1~数週間の潜伏期間があるため、感染流行地を離れた後も、一定期間の服用が必要とされています。JICAが支給するのは、メフロキン製剤です。感染地では1錠/週、さらに対象地域を離れた後の4週間が服用期間です。なお、予防薬は完全な予防を保証するものではありません。メフロキンには副作用があります。どの薬でもそうなんでしょうが、副作用には個人差があります。私の場合には、不眠となって現れました。どこでも熟睡してきた私には、かなり衝撃的です。
残数1になった、メフロキン製剤のMefliam。
Mefliam

感染の有無は、血液中のマラリア原虫を染色し顕微鏡下検査するか、あるいは遺伝子検査が必要とされます。原虫濃度がある程度以上であれば、簡易血液検査でも定性的な感染の有無を調べることができます。その検査キットもJICAから支給されています。自分で検査するためです。特に、任地が僻地にある場合には、迅速な検査は重要です。
検査結果が陽性だった場合の、初期治療薬も支給されています。これを服用しつつ、速やかに首都ルサカに移動し、設備の整った病院に行く、というのが手順です。
Kit

検査は、指先に針を立て、血液を採集し、キットの所定位置に移し、バッファ液を所定量滴下して15~30分待つ、と説明書にあります。
これは陰性の場合の表示です。ホッと一息。
TestResult

メフロキンは、2,3ヶ月分をまとめてJICAの保健担当から受け取ります。手持ちが1錠になり、今週貰いに行かないといけないことに気づいたので、こんな記事を書きました。
日本は冬ですが、いまここは夏の盛りです。蚊もブンブン飛んでいます。刺されないようにするのが、一番の予防。

#59の記事に追加があります。暇なら見てください。最後に付け足しています。