今回の主役は私です。
私たちホーム二人。夫婦のように寄り添ってどのぐらいの時が流れたことでしょう。
パノラマスーパーさんが来ると、私たちがどれだけ小さな存在かわかります。
大活躍の遮断棹とも、そろそろお別れの時なのでしょうか・・・。
ホーム夫婦の寂しそうな声を聴きつつ。

ここではホームに立っていると危険なので、列車が来るときだけ改札があり、ホームに上がることを許される仕組みです。
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ここは、名鉄の西枇杷島駅。ホームが狭隘で危険なため、いよいよ改良工事が始まるそうです。
風格のある駅舎は、
どのように変わるのでしょうか。
工事が始まる前に、昭和の香りを全身で浴びにきました。
ここは名鉄では駅そのものよりも、枇杷島分岐点と呼ばれる運転の要です。見事なカーブを描いて三角線を列車たちが駆けていきます。
しみじみ愛でていたら、あっという間にお帰りの時間がやってきました。
名残惜しく振り返れば、ホームはシビれる狭さ。

昭和の香りは最高ですね。
さてこちらはお隣、東枇杷島駅。
ドーム型の天井の美しきさに、しばし見とれてしまいました、昭和の香りは心の栄養です。
ところで、赤い電車、大好きです。
赤い電車には紅葉がとてもよく似合いますね。

そんな赤い電車がまるでタイムマシーンのように、令和の名古屋駅へ私を連れ戻してくれました。
名駅のホームで、冷えた身体にきしめんを流し込むと、
我に帰りました。
さあ、令和の時代に帰りましょう。