栃木市、巴波川の船頭さんからの問いです。
「さあ、鯉は何匹いるでしょう。」
甍の波と雲の波
重なる波の中空を
橘かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり
いい鯉。
ここに架かる幸来橋には哀しい言い伝えがあるのですが、「幸せが来る橋」なので、いい恋に出会えるでしょう。
と、船頭さん。粋ですね。
鯉はなんと、1,151匹も泳いでいるのだそうです。

さて、栃木市内を歩きます。
商店街のアーチ。
お店は見当たりませんが…。
銀座通りのアーケード。
シャッターは開いていませんが…。
こちらは貴重な病院建築。しかも現役です。
日光例幣使街道沿いには、伝統的建築物が沢山残ります。
昔ながらの街道筋は左から右へ、
くねくねと曲がり、街に奥行きを与えています。
交差点の信号機を見上げてみるとまた新鮮。
そういえば、この形態のものはあまり見かけなくなりましたね。これも昭和の風景になっていくのでしょうか。
美が美しい。
油伝味噌で一休み。
こちらでは歴史ある建物のなかで、田楽をいただけます。
豆腐に里芋、こんにゃくです。どれも優しいお味です。

江戸から明治、大正、昭和と。
どの建物も味わい深く、
暫し見惚れてしまいます。

栃木駅に着きました。
元県庁所在地である栃木市。
様々な事情で宇都宮へと県庁が移されましたが、県名となっているまちの名とともに、貫禄のある街並みでした。
まだまだ歩き足りませんので、続きは次回の来訪までとっておきたいと思います。