吉松駅。
肥薩線が鹿児島本線だった頃、ここは鉄道の要衝でした。

鉄道とともに栄えた、鉄道の町です。
駅前から5分も歩けば、広々とした風景の中に出ます。

吉松には共同の温泉場がありまして、ここは中野温泉。たった200円なのに、タオルも石鹸も貸してくださいました。
鹿児島ではあたりまえなのかもしれませんが、温かな心が伝わってくるようです。
かけ流しのお湯が湯舟から溢れています。
程よく温もり、うっとりします。

温泉で火照った体を冷ましながら、お散歩です。
「吉松町」。
平成17年に合併により湧水町になっていますから、懐かしい響きです。

動輪でしょうか。
レールタウン吉松。今は県営住宅が建つここは、国鉄官舎跡地です。鉄道の町ですね。

吉松駅からは熊本、宮崎、鹿児島へと鉄路が繋がり、かつてはそれぞれがメインルートだったことから、駅前もさぞ賑やかだったことでしょうね。

川に向かって弧を描きながら緩やかに下る駅前通り。霧島連山が見えます。

川内川に架かる吉松橋。

橋のたもとで
ようやく商店にたどり着きました。
とにかくお腹がすいたので、ローカルなパンと牛乳をいただきます。

町中に突然現れた客車。
ケーキ屋さんだそうです。
粋ですね。

懐かしい国鉄コンテナを店先に置くのは、宅配便の受付でした。
さあ、そろそろ列車の時間です。。
吉松駅に戻りましょう。

昭和の町の原風景的な散歩。
心が満たされました。