三江線、石見川本駅。
来年の4月には、廃止されてしまいます。

駅前商店街。
雨が降り続くので、懐かしい風情のお菓子やさんで雨宿り。

私、「貴重な記念切符ですね。」
お店のおばあちゃん「あの頃は、列車が駅に着くと沢山人が降りてきてねえ。」
おばあちゃん「今日の列車は混んでましたか。」
私「満席でしたよ。」
おばあちゃん「廃止が決まってから混んでねえ。」

今度の春までは元気に走る三江線。
三江線に乗って楽しく!
駅前の休み処では、
がんばろう三江線!
美しい風景の中を行く、可愛らしい三江線の姿。
天空の駅、宇都井駅もありました。

まちの人々の温かな心に触れているうちに、あっという間の一時間半。
駅に戻ると、
カウントダウンボードが切なくて。
交換列車をお迎えすれば、
そろそろ石見川本駅ともお別れの時間です。
記念に入場券を買いました。
窓外の雨は、私の心の中を見ているかのように。

去り行く列車に。
地元のみなさんからのお見送り。
三江線が廃止になるなんて、信じられないぐらいに、笑顔のお見送り。

みんな笑顔なのに、目頭が燃えるように熱くなります。

三江線に今さら乗りに来ても、何の力にもなりゃしないのはわかっています。だけど、また来たいと思ったのは、私だけではないでしょう。

雨の石見川本駅にて。