いつでも寅さんが帰ってきそうな、
葛飾区柴又、帝釈天の参道です。
しみじみ歩きます。
映画のシーンを、
回想しながら、
歩きます。

やっぱり、鰻は食べときます。
お腹を満たしたあとは、腹ごなしに牛歩です。

帝釈天は、
彫刻も見事です。
この奥にある、庭園も見事です。
本堂前の瑞龍の松。立派です。
境内の裏手には、雄大な江戸川の流れ。
寅さんがふらりと現れそうです。

連れて逃げてよ、ついておいでよ矢切の渡し。
後方に見える防音壁は、建設中の外環道です。

思い出がいっぱい詰まった景色だって
また破壊されるから
出来るだけ執着しないようにしてる

と、ミスチルの東京の詩を思い浮かべます。
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境内の戻ろうとすると、
迎えてくれたのは、寅さんに、さくらに、おばちゃん。

帝釈天で、寅さん御守を授かり、
心の御守りにします。

今夜中にこの雨もカラっと上がって、
明日はきっと気持ちのいい日本晴れだ
お互いくよくよしねえでがんばりましょう

と、寅さんの声が聞こえたような気が。
いつでも寅さんに会える町。
昭和の男は、寅さんに力を頂いて、もうひとふんばりいたしましょうか。