上野発の夜行列車 降りたときから
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群は 誰も無口で
海鳴りだけを きいている

あまりにも有名な、石川さゆりさんの津軽海峡冬景色。

青森駅ホームから青函連絡船八甲田丸を望み、かつて青函トンネルがなかったころの北海道連絡の様子に思いを馳せてみます。


長大なホームの突き当たりには、連絡船への乗換階段があります。


青森駅のホーム上に、まるでコンコースのような案内掲示板が残ります。


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今はその連絡を新青森駅に譲りました。
この線路はすでに函館まで繋がっていて、まもなく北海道新幹線が開業です。


新青森駅の駅名標は北海道新幹線開業スタンバイ。


まるで映画のフィルムのように、青函連絡を担う「スーパー白鳥」がやってくるのが見えます。


はやぶさの行先表示も3月26日からは「新函館北斗」になると思うと、新青森の文字を目に焼き付けたくなる想いです。


ここには「札幌方」を示す表示も。
わくわくしますね。
線路は続くよどこまでも。


新幹線ホームの真下に、函館行きのスーパー白鳥がお待ちです。


客席への扉には、津軽海峡が。
北海道から本州へ、JR北海道がお客さまをお迎えにくるというのがこの特急のコンセプトなのです。


客席には青函トンネル説明が。
トンネル通過時間の説明が、とても親切です。


これから底へ潜っていこうとする海を右手車窓に眺めつつ、


これからタスキを渡す、北海道新幹線の高架橋を横目で見つつ、


青函トンネルへ。


トンネル内は、連絡船のように「凍えそうな鴎見つめ泣いていました」とか、「風の音が胸をゆする泣けとばかりに」とか、津軽海峡冬景色の歌詞のようにはなりませんが、しみじみ暗闇を見ていると「息でくもる窓のガラスふいてみたけど」の気持ちは伝わってくるのでした。

トンネルを抜ければ、希望の大地。
北海道の景色が待っています。