気になるイバラキ。
裸の女性像のシルエットが何をか語る、夜のイバラキ、下館駅前。
…気になる裸の女性。ジーパンは履いておられます。



連貼りしてあると、気になりまして。

ここから北へ、真岡鐵道が走っています。
真岡鐵道といえば、SLが走っているのですが、この時間では残念ながら彼に会えません。

トチギ県に入り真岡駅に到着すると、渋い客車が停まっていました。SLはこれを牽いて走るんです。


駅を出ると、いらっしゃいました!
暗い闇の中に漆黒の体を光らせて、存在感が半端ないです。こちらは保存されているデゴイチです。左はSLの形をした真岡駅の駅舎です。ニクイですね、この建物。町を挙げてのSLへの愛を感じます。

下館駅に戻り、ここからは関東鉄道に身を委ねていきます。

途中の大宝駅。

縁起のよい駅名ですので、入場券が粋な御守りに。

水海道でお乗換。
大好きな構内踏切。


ところで、ここ常総市は台風18号による豪雨に伴う鬼怒川の氾濫で甚大な被害がありました。この関東鉄道常総線もそれを乗り越えてきたのです。

だから、忘れてはいけません。


列車は何も言わずに、あたりまえのように走っています。
夜の車窓は何も見えません。

でも、忘れてはいけません。


終点の取手に着きました。
懐かしさ溢れる乗換案内。
「いわき」だけ書体に違和感があるのは、「平」から改称したからでしょう。
平成6年のことですから、それよりずっと古いのですね。


お腹が空いたのでご当地駅そばでもいただきましょうか。ホームのおそばやさんから漂う濃い目のつゆの醸し出す香りは、何故にそんなに食欲を呼び覚ますのでしょうか。
ハラペコタイマーを鳴らしながら利根川を渡りチバ県に入り、二つ目の我孫子駅へ。

ここのホームにある弥生軒は大きな唐揚げが乗ったそばが人気でして。
放浪の神様、山下清画伯もここのお弁当屋さんで働いていたことがあるそうです。

唐揚げ2コの猛者や、そばぬきの汁に唐揚げというオーダーもあるそうですが、私はお決まりのノーマルでドーン!!

店内が満員なので、ホームで真の立ち喰いに。

後片付けは環境にやさしめに。
飲み干してしまいましたm(__)m

トチギからチバラキへ。
夜のイバラキ縦走。

あの角を曲がればどこか別の世界へ。
そんな童心に帰る、ローカル私鉄の旅路。

人生は旅だとか。
表通りばかり歩いていると、裏通りにある大切な何かを忘れかけてしまいますね。
磨けば光るものを大切にしていきたいのです。

私の備忘録にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。