穏やかな陽射しが心地よい。
伊予灘を望みながらゆく、予讃線。
そうそう、この近所にDASH島があるらしいですね。


伊予長浜駅に到着。


跨線橋がないので、構内踏切を渡ります。
構内踏切、大好きです。


ホームの作りも素敵です。かつて優等列車が停車していた風格を残しています。


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さて、町に出てみましょう。


歴史を感じさせる商店街を通り抜け、肱川に架かる長浜大橋に着きました。
地元では「赤橋」と呼ばれているそうです。


愛媛県最大の河川肱川。その河口に架かる長浜大橋は、現役で動く日本最古の道路可動橋なのです。
それにしてもこんなに立派な親柱までもが現役であることにシビれます。
ああ、時間があれば開いているところを見てみたいものです。

さらに、ここ肱川河口は独特な地形と気象条件から、「肱川あらし」と呼ばれる現象が見られるそうなのですが…、ああ、放浪癖が加速してしまうではないですか。










長浜は肱川の舟運の拠点として、また、伊予灘に面した漁港として栄えました。渡船に代わるものとして、舟運を阻害しない可動橋が建設されました。


橋の延長は232.3m、開閉部分の長さは18m。
そしてこの頭上の重りは82トンもあり、小さな動力で開閉する役割を持っています。

平成10年、国の登録有形文化財に。
平成20年、国の近代化産業遺産に。
そして、
平成26年12月10日、国の重要文化財に指定されました。

残してくださった、町の皆様に感謝です。





親柱には、昭和10年の文字がしっかり刻まれています。


駅に飾られた絵には、帆船がゆく肱川、開いた長浜大橋が描かれていました。


道は黙っているけれど、この町のことは一番知っているのでしょう。

変わらない海、山、川。
そして、変わらない「赤橋」がある。

「赤橋」は、この町の宝物ですね。