ビンボーでも金持ちでもない、普通の階級 または
一般庶民 を自負する(?)人の層は、意外と幅広いことを
前回の記事でご紹介しました。
但し、これは統計などの正確な調査の基づくものでなく
ワタクシが普段目にする人たちの発言から導いたものです。
人間、自分の属している層を「普通」と考える向きはありますから 笑
「中の中」の我が家としては、中の上以上は一緒くたにして富裕層
でもいいかなー と思うんですが
ま、客観的に見て、プライベートジェットで移動し
ヨットに欧州の要人を招待できるようなオリガルヒと
企業幹部でただ単にお給料を沢山貰ってる人との間には
大きい溝が存在すると思うので、一応グラデーションを設けました。
統計で「中産階級」というときは、月収がモスクワの場合
「15000Rルーブル」という説から「3000USD」という説まで
さまざまみたいですが、生活している実感として
夫婦＋子供1－2人が普通に(＝毎日ジャガイモとソーセージの食事でなく)
食べていけて、公共料金払って、そこそこ快適な生活
－ケータイやネットを利用したり－をおくるためには
月に3万ルーブル前後が最低レベルではないかなあ と思います。
家計簿をきちんとつけているわけでもないので(恥)
根拠を問われると困りますが 汗
それプラスちょっとした余裕(＝娯楽・車維持費・教育費など)をいれた4万ルーブルを
中産階級の下限に設定してみました。
ただこれだと貯金は難しいねー
しかし「貧乏でも金持ちでもない」層というのが
統計でみても7－20％ というのは・・・ いかにも少ない 汗
会社と普段の交友関係や親戚を眺めてみれば
収入は大体似たようなもんだし、生活レベルも大差ない。
週末訪れる大型スーパーの賑わい振りからも
中産階級って、もっといるんじゃないのー？
と思ってしまうんですが・・・
「貧乏でも金持ちでもない」と考えられる層以外が
80－93％としますと、それが全部金持ち～ なわけはなく。
富裕層～オリガルヒは一握りなわけで
やっぱり貧乏な層のほうが多くなってしまう。
そんなに中産階級って少ないのか＋貧乏人って多いのか？
で、ちょっと意識して求人とか見てみると
「清掃の仕事 月給15000R」 なんてざらにある。
純粋なロシア系の企業だと、確かに月給3万ルーブル とか普通だし
そういえばで、基本給＋インテンシヴ制が普及してて
高給取りのお友達の基本給は実は500ドルだったこと
ちょっと前だけどね
なんかも思い出しました。
ある都市の有志が、社会保障の改革を求めて実施してるハンストでは
「教師の給料の改善」が要求事項に含まれてて
現状地方村落の教師の月給が7000ルーブル
っていう話も思い出しました。
モスクワの学校の初任給だって、2万切ってる という話も聞きます。
それから昔、事務所に来る郵便配達の仕方がすごい雑で
配達人に文句言ったら、
「私の給料は月に4000ルーブルだ」 と開き直られたなー
とか、悲惨なお給料の現実に思い当たりまして・・・
ま、要は、ワタクシが「普通」と思ってる「中の中」
レベルって、実は好条件だったりするかもしれないのです。
。。。というか、「中の下」にスレスレ入れるかどうか
なゾーンが、実は非常に広いことに気がついたのです 汗
で、このゾーンって、モスクワに住んでたら
絶対「貧しい」 と感じるに違いないんです。
・・・
・・・・・・やばいですよね？
生きていくのがやっとの層が実は大多数って。
しかしその一方、今日は祝日だしとかこつけて
主婦は手抜き～の外食＠ドルジバといきましたが
いつも満席だけど、常に2－3組空席待ちがいる状態。
決してお安いとはいえないスタバだっていつも混んでるし
「貧乏人が実は7－80％いる」
なんて到底思えない繁栄っぷりです＠モスクワ
「中産階級は7－80％です」 と言われたほうが
よっぽど実感としてはわかりやすいんですが
上に挙げたような悲惨なお給料の現実もまた、事実。
夫の劇場にしたって、劇場だけの収入では
中産階級には入れないゾーンですし。
ただ演劇関係の人は「アルバイト」してるのが大半だからねー
この矛盾した社会構成、ワタクシの頭では理解できませんorz
といって片付けるのも問題ありですが 爆
ま、隠れ収入をもつ統計上の「貧乏人」があるにしても…
生活がやっとで、現状に不満のある層が
実は大きく広がっている という事実には
注意をむけるべきかと思います。
政府は「中産階級」を6－70％まで増やすことを目標にしてる
のだそうですが、どうやって増やすつもりなんでしょうね。
最低労働賃金を上げるのか
雇用を増やすのか
富裕層ではないかもしれないけど
安定した生活を送る自信を持つ層が
統計上も外見上も一致してほしいものでございます。