聖書をエホバの証人風に考察する ダニエル書7章のけものたちについて | 元J民の色々考察ノート

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思うがまま好き勝手に考察を書いていきます

エホバの証人は主観的な根拠に基づいてルールを決めたり

既存の組織や団体を攻撃してるみたいな話をしてきましたが

 

じゃあ元エホバ2世の自分も彼らを見習って独断と偏見に基づいて

聖書予言を現代社会に色々あてはめてやろうって思いつきました。

 

ダニエル書7章に出てくる、四体の獣についてのおはなしです。

 

キリスト教では

これらを「バビロン」「メディア・ペルシャ」「ギリシャ」「ローマ帝国」

と解釈するのが一般的なようで、エホバの証人もこのように教えています。

 

この解釈で問題となるのは、

四番目の獣は「日を経た方」の到来により処刑される時、

(ダニエル書7章9節、11節、22節、26節)

他の三体の獣は生き延びることが許されるという点です。

(ダニエル書7章12節)

 

7章の「日を経た方」の到来による裁きが未来に起こると定義した場合。

三体の獣が「世界強国」の「バビロン」「メディア・ペルシャ」「ギリシャ」だとすれば

そもそも今の時点で現存しているのか?という疑問が生じるのです。

 

現在のイラク、イラン、ギリシャは、

歴代の大国としての「バビロン」「メディア・ペルシャ」「ギリシャ」とは

ほとんど別物と言っても過言ではありません。

方や、現在の欧州は神聖ローマ帝国から発展してきたものです。

帝国として完全に荒廃したり衰退した「バビロン」「メディア・ペルシャ」「ギリシャ」が

前半の三体の獣だったら、「四番目の獣」よりも長生きするという解釈が難しいのです。

 

7章の「日を経た方」の到来による裁きがこれから起こると定義するならば、

これらは今現在もしくは将来に、同時に共存していると考える方が妥当です。

 

1914年のキリスト臨在を根拠に今が終わりの時と考える教義は間違ってるとは思うけど

ということで、既存の教義に反論すべく、

獣たちを独断と偏見に基づいたこじつけで現存している大国に当てはめてみました。

 

①ワシの翼の生えたライオン

ライオンイングランド国獣

アメリカ国鳥ハクトウワシです。

 

世界大戦で勝利を収めた連合国側の主要国にして

東西冷戦において西側諸国の中軸となった二国です。

米国は今なお世界で最強クラスの力を持っていますが

内部のゴタゴタやら諸々で20世紀まではあった威光は失われつつある気がします。

 

②ホネをくわえたクマ

クマロシア国獣で、モチーフにもされています。

冷戦においては東側諸国で絶大な影響力を持っていました。

今になって、「起き上がって多くの肉をくらう」がごとく

他所への侵攻をはじめています。

3本の骨は適当にバルト3国とでもしときましょうか

 

③四つ頭と四つ翼のヒョウ

 

ヒョウがモチーフとなると難しいので適当に。

ヒョウに近い見た目の、ネコ科のスマートな猛獣は瞬発力を武器とします。

世界大戦後、東アジアの日本・中国・韓国

軍事面というよりは経済面で、世界的な影響力を持つようになりました。

とくに日本中国の爆発的な成長は飛躍的で、まるでで舞い上がるかのように

短期間で欧州諸国を一気にぶち抜いてGDP2位まで駆け上がっています。

ただ、ネコ科のスプリンターは持久力に欠ける弱点があるため、失速するのも早い。

近年は、東南アジア諸国も経済力を飛躍的に伸ばしていますね。

 

余談ですが、ダニエル書2章の巨象金、銀、銅、鉄で分かれていることについて

エホバの証人は「それぞれの金属の価値」と「神の民イスラエルとの関係性」を

結び付けて教えていました。他のキリスト教諸宗派の考え方は知りません。

キリスト教との関係性は、欧米>露と東欧>東アジア諸国という見方ができます。

(今の東欧ではたくさんの正教会の信徒たちが平穏に暮らされていますが、

 冷戦中の社会主義体制下は信教そのものがかなり制限されていました)

 

それでは、最後に登場する4番目の獣は何者なのでしょうか。

 

黙示録13章で登場する獣(以降〝666〟と表記)、あるいは

黙示録17章で大いなるバビロンを食べる獣(以降〝緋色〟と表記)

いずれかと同一の個体なのかもしれません。

 

666は、ダニエル書の4番目の獣と同じようにから登場します

そして、ダニエル書の1番目から3番目の獣の特徴をすべて兼ね備えています

4番目の獣は全地をむさぼり食うと書かれている(ダニエル書7章23節)ので、

前の3体の体で表される国々と同時に存在していると仮定した場合、

その諸国家すべてを統合したり吸収するぐらいの影響力は持つと予想されます。

多くのキリスト教徒は4番目の獣を巨大な爬虫類のような姿で描いていますが

聖書中の本文を見る限りではどのような姿かはっきりしませんので

666と同じ造形をしていたのはないか説を提唱します。

七つの頭があるとは書いてないけどね

 

共通点は「海から登場する」だけではありません。

どちらも10本の角が生えています。

世界を支配するほどの力を持ちます。

(ダニエル書7章23節、黙示録13章3節・4節)

いずれも聖なる者たちと戦って、苦しめると予告されています。

(ダニエル書7章21節・25節、黙示録13章7節)

最後は、敗北して焼かれてしまいます

(ダニエル書7章11節、黙示録19章20節)

 

いずれもキリスト教徒にとって

最初最後最悪の敵として描かれていることは

疑いようがありません。

 

次に緋色と同一個体だと考える場合。

いずれも「今」の国際連合機構との関連は無いでしょう。

個人的に国連という組織に対して思うところは色々ありますが、

エホバの証人が主張するような獣の特性、

「力づくで支配する」「崇拝を強要する」「キリストとクリスチャンに敵対する」

というような性質は表面上は見られません。

日本人視点では、むしろ影響力や行動力の低さを批判されているように見えます。

逆に言えば、に出てくるヤツはそれまでの反動を活かして

強烈なカリスマ性を全開に、強硬な姿勢で世界を制しようとするかもしれませんね。

 

前回の記事では、

ハルマゲドンの戦いで「諸国民」がある程度は生き残る可能性の話をしました。

では黙示録の最終決戦で確実に滅ぼされると決まっているのは誰でしょうか。

 

黙示録19章17節からの戦いの顛末を見ると、

〝獣〟の側についた王と軍勢が戦いのために集結することが書かれています。

つまり〝獣〟に追従して戦いに参加した人達が死んでしまうということです。

 

4番目の獣も、黙示録の獣も、どちらも総力戦の末に燃やされてしまいます。

 

他の三体の獣たちは支配権が奪われますが「ひとときの間」命は見逃されます。

この期間が千年統治を指しているのかもしれません。

四番目の獣が亡くなった後すぐに、天の下にあるすべての国と権力が

神の民に与えられると書かれているからです(ダニエル7章27節)。

キリストによって既存の強国は権力を奪われるが、

千年統治の期間中も国や国境の存在は維持される、と解釈する余地があります。

 

ダニエル7章の予言はこのように締めくくられています。

 

天の下にあるすべての国と権力が、

神の民に与えられる。

彼らは永遠にすべてのものを治め、

すべての支配者が彼らに仕え、従うようになる。

 

ダニエル書7章27節 (リビングバイブル)

 

エホバの証人の参照資料付き聖書も、

「あらゆる『支配』は彼らに仕え かつ 従う」という訳し方をしています。

ということは色々な国々の支配者たちは、わりと生き残るのかもしれません。

 

とまあ色々と妄想を重ねてみましたが、

エホバの証人の組織が自ら体現してきた通り

人間が将来おきることを正確に言い当てられるはずがありませんので

こういうのは徒労や机上の空論というか、ただの自己満足にすぎませんね。

というか恨みがあるわけでもない国を聖書中の獣に当てはめるということ自体

道義上よろしくないので、良い大人のみんなは真似しないようにしましょう。

 

あと上記の解釈が既出のものだったら先に発案された方ごめんなさい