吐息、沈黙とデュビデュバ | 吟遊詩人るそんべえの168新聞

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るそんべえです。

作詞って、普通に考えると”言葉”であり、それをメロディに乗せると考えるのが通常です。

でも、時には、”叫び声”だったり、”スキャット”のようなものだったりというのを取り入れる場合もありますね。

敢えて、”言葉”にしないことで、その効果を生むことってあるように思います。

例えば、青江三奈のヒット曲「伊勢佐木町ブルース」は、”吐息”がとても印象的です。

歌詞の内容などは憶えていなくても、あの”ハーン”という吐息は一度聴くと忘れることは出来ません。

この曲、この”吐息”と”沈黙”とそして、歌の最後あたりの”デュビデュバ”のフレーズがとても効果的です。

実際にこの”ハーン”は、作詞家の川内康範が、青江三奈に曲中どこでもよいからこのため息を入れるようにと指示されたようです。

デビュー曲依頼ヒットがなかった青江三奈が、この”ハーン”で復活したわけです。

この吐息がお色気だということで、紅白歌合戦では、カズ―の音に差し替えられたりもしたそうです。

確かに、子供にはちょっと刺激が強すぎる声ですね。

私はまだ小学生でしたから、その色気を理解するには至っていませんでした。

しかし、”言葉”でない効果を作るというのも、考えると楽しいですね。

p.s. 作曲家ではなく、作詞家のアイディアというのも、面白いですね。