メンバー毎のテーマをいれた「こわれもの」 | 吟遊詩人るそんべえの168新聞

吟遊詩人るそんべえの168新聞

ブログの説明を入力します。

 

るそんべえです。

イエス4作目のアルバム「こわれもの」。

原題も "Fragile"と当時としては、珍しく邦題と原題が同じ意図になっているアルバムだと思います。

そして、このアルバムから、キーボーディストとして、リック・ウェイクマンを迎えています。

ファンやリスナー側から見ても、メンバー自身としても、ベストメンバーになったという実感があると思います。

なので、このアルバムは、このベストメンバーを意識した作品になっていると思います。

収録曲は下記のとおり

A面

1.ラウンドアバウト - Roundabout  (Anderson - Howe)

2.キャンズ・アンド・ブラームス (交響曲第4番ホ短調第3楽章) - Cans and Brahms (Brahms)

3.天国への架け橋 - We Have Heaven (Anderson)

4.南の空 - South Side of the Sky  (Anderson - Squire)

B面

1.無益の5% - 5% for Nothing  (Bruford)

2.遥かなる想い出 - Long Distance Runaround  (Anderson)

3.ザ・フィッシュ - The Fish (Schindleria Praematurus)  (Squire)

4.ムード・フォー・ア・デイ - Mood for a Day  (Howe)

5.燃える朝やけ - Heart of the Sunrise  (Anderson - Squire - Bruford)

全9曲ですが、A1,A4,B2,B5の4曲は、イエスというバンド全体を意識させた曲です。

しかし、それ以外の5曲は、それぞれのメンバーを前面に出したフィーチャーしたものになっています。

個人的には、メンバーそれぞれが優れた才能を持っているというのをこのアルバムで訴えたかったんではないかと思います。

ところが、残念ながらこのメンバーでのアルバムは次の「危機」までとなってしまいます。

とはいえ、イエスが一番、ノリに乗っていた代表作のひとつだと思います。

p.s. 動画は、アルバム最後を飾る「燃える朝やけ」を選びました。