6月9日 | Rush Life

Rush Life

    ぼくは、なにわの散歩者。

          音楽とともに散歩する。。。

6月9日21時23分発新大阪行き最終 のぞみ265号

 

前日まで都内で研修があり、9日は日中は埼玉の施設に入っている叔母を見舞い

7年前に亡くなった叔父の墓参り。

夕方から社会人になった時の同期が夫婦で開いた東京駅近くのBarで他の同期の友人と合流。

久々の再会で楽しいひと時を過ごし大阪への帰途へ着きました。

 

まさかあんなことが起こるなんて夢にも思っていなかったです。

 

翌日は朝の10時半から大阪梅田でセミナー講師の仕事が入っていたので

16号車先頭の通路側の席でパソコンを開きセミナー資料のチェックをし始めていました。

新横浜を過ぎた頃、突然ドアが開き若い女性たちが車内になだれ込んできました。

みんな必死の形相で何が起きたのか一瞬わからなかったです。

 

最後に入ってきた女の子が腕から血を流している姿を見て

とんでもないことが起こってると理解できました。

 

他の車両がどんな様子だったのかはわかりませんが

最後尾の16号車では乗り合わせた人たち全員がけがをしている女性を助けようという

気持ちで一致していたように思います。

 

運よくお医者さんもおられ、乗客からたくさんタオル、シャツ、ビニール袋が提供され

乗り合わせた乗客全員が女の子を助けようと必死だったように思います。

こんなこと言っちゃいけないのかも知れませんが、乗客主導で女の子の救助が行われたように思います。

 

小田原につくまでに徐々に何が起きたのかが私たちにもわかってきました。

その間、犯人がどのような状況なのかがわからないので祈るような思いでいっぱいでした。

 

やがて小田原駅に到着し多くの警察官が入ってきてほっとしたのを覚えています。

 

12号車から逃げてきた女性から

止めに入った男性が犯人と挌闘しているすきにみんな12号車から逃げたと聞きました。

その男性がいなければもっと多くの被害が出たように思います。

自分もその男性に救われたような思いです。

 

もし自分が12号車に乗っていたらと今も考えます。

あれから3日が過ぎて普段の生活に戻りつつありますが

なんだか胸の奥の方がずっとざわざわしています。

 

周りから大変だったね、良かったねと声をかけてもらいます。

最初はその時のことを誰かに話しをすることで気が楽になるような気がしたのですが

今はあの事件の関連のニュースも見れない。

正直思い出すと複雑な気持ちです。

 

子供の頃から何度となく乗ってきた新幹線の中であんなことが起こるなんて

全く夢にも思いませんでした。日本はもうかつてのような安全で平和な国ではない。

平和ボケしていちゃいけないのかも知れない。

 

ただただ、亡くなられた男性の方に感謝の想いとご冥福を祈る気持ちでいっぱいです。