サーキットSW20★2020駆動系ストーリー★スタビライザー編 | RushFactory★ラ-湯♪blog

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2014年3月に独立開業しました
「ラッシュファクトリー」
と申します。

「速い車両制作」にずっと携わってきました。
「納得のいく速さ」を目指し車のチューニングを手掛けていきます。

皆様に広くお知りいただけますよう
よろしくお願い申し上げます。

同じダンパー仕様のSW20が3台いて

3台ともレッスンでは

山野哲也ドライバーに動きの良さを絶賛べた褒めされている。

 

 

そのうち1台

「黒Wジャイアン」

と呼ばれるSW20さんがTC2000にデビューすることになった。

 

大きなサーキットはブレーキ力も大きくなる。

フロントレートを約1kgf/mm硬くし、前後のダンパー減衰力をバランスさせるために仕様変更した。

タイヤもD社から今話題のPOTENZA RE71RSに変更である。

 

新仕様で練習に行ったら、山野てっちゃんに

「タイムは変わらないと思うんだけど、待ちが増えた。フロントタイヤが加速時に浮き気味になる。」

と言われたと戻ってきた。

他のSWは相変わらずべた褒めされている。

 

 

あれ?ダンパーの仕様変更がよくない方向に出たのかな??

 

いや、中の仕様はがらりと変更したが数字の立ち上がりは以前とほとんど変わらない。

 

動きが変わることはないはずなのだが。。。

 

前後バランスとの兼ね合いで違和感が取れるものかな??

 

 

 

富士ジムカーナ場でテスト走行を行うことにした。

 

まずはオーナーが茂木南コースを走ってきたその状態でそのまま乗る。

確かにブレーキでのフロントの入りは悪い。

フロントレートが上がったので当然であるが、もう一台の白Wはそんなことは起きない。

 

やはり仕様変更が裏目かショック??

 

 

富士ジムカーナコースはコーナーが小さい。

ダンパーの前後アジャスターバランスを軟らかめに変更して乗りやすさを出し

テスト走行開始とする。

 

 

ダンパー減衰そのまま人を助手席に乗せた。

足の反発具合が見たかったのだ。

リアがブッシュアンダーとなり、曲がりづらくなった。

 

人を降ろした。

今度はオーバーステアが出る。

オーバーステアの出方が変だ。

コーナーで姿勢を作った後にばね上で遅れてゆらっとロールが起きる。

全体的に硬くなったのにフィーリングは柔らかすぎでトラクションも感じない。

そしてブレーキ後のアクセルオンでリアからしゃくりの動きが出る。

コーナーリング脱出加速時にはフロント浮きも発覚した。

 

 

これか。。。ガーン

しかし、他の2台にはない動きだ。

しかも今までの仕様では起きなかった。。。

 

やはり減衰変更失敗したのか??

 

しかし実際は富士ジムカーナ場を走る動画からはフロント浮きやしゃくりなど全くわからない。

ドライバーが車が動く前に運転方法を変えて処理してしまうからである(笑)。

 

逆にそれだけ微々たる動きなのだ。

「そこを知らない」ドライバーさんはほとんど気にはならないだろう。

山野てっちゃんはその状態でアクセルが踏めないので「待ち」と言っていると理解できた。

 

 

ドクロトラクションを感じない。。。リアが沈まない

ドクロオーバーステア。。。フロントが入らない、リアが接地しない

ドクロしゃくり。。。んショボーン

ドクロフロント浮き。。。んんんっキョロキョロビックリマーク

 

 

 

 

思い当たるふしがある。

他のSW達に無くて、この黒Wジャイアン号だけにあるもの。

黒Wジャイアン号には

前後に

TRDの22パイという太いスタビライザー

が入っているのだ。

 

 

 

困ったときにはネットに聞け。

 

症状を全部ぶち込んでWikipedia先生に質問した。

状況は違うのが症状に当てはまる動きが掲載されていた。

 

サングラスサングラスサングラス

<スタビライザ-の反発から来るワンダリング症状>

スタビライザーは構造上左右両輪が独立して上下する事が出来る独立懸架のサスペンションに用いられることが多いが、ロールを抑える利点と引き換えに、独立懸架の長所である左右輪が独立したストロークで路面に追従しようとする働きをスポイルする作用も示す欠点がある[1]。具体的には、片輪のみが極端にストロークした場合に、もう片方のサスペンションにスタビライザーを通して上下動がある程度伝達されてしまうため、左右で高低差の異なる小さな轍(ハンプ)が連続するような悪路走行では、スタビライザーがない場合に比べて車体を振り子のようにゆらゆらと揺らす振動(ワンダリング)が発生しやすく、結果的に乗り心地が悪化する場合がある。

サングラスサングラスサングラス

 

 

 

普通は柔らかいダンパーに悪い路面でスタビ制御が過剰だと起きる症状だとされている。

 

この文章だけ読むと今回の状況と一致しないのではないか。。。と考えてしまいがちだが

アクセルオンの瞬間だけフロントが浮く症状。それが着地したときにワンダリングが起きたとすると

ダンパーにとっては凸凹した悪路を走ったことにならないか?

 

いや、まだある。

 

ワンダリングしながらリアの足がしゃくるのだ。

コーナー中だ。。。ブレーキからのアクセルオン。。。脱出の時にだけ。。。

 

今村社長に相談したらこともなげにこう答えた。

「リアの足がスタビで片側リフトしかかるんだけど、完全にリフトせずにタイヤを少しでも接地させていたらそこにLSDが効果を発生させて駆動を伝えようとするよね。フロントスタビのせいでフロントが浮き、その後リアが接地したりしなかったりとLSDが効いたり効かなかったりしたらグリップが変わるから、しゃくるんだと思うよ。」

 

これ以上わかりやすい説明はないキョロキョロ

 

 

SW203型ターボ用の純正スタビライザーを探した。

 

知り合いが持ってて名乗り出てくれた。

 

リアスタビを交換した。

粘りが出た。

そしてフロントは今まで以上に全く曲がらなくなった。

 

 

 

フロントも交換した。

 

まったく普通の曲がり方となりフロントもステアが軽くなった。

ダンパーの減衰仕様変更のせいでは無かったのである。

 

 

 

 

そして迎えた茂木北ショートでの走行テスト。

 

コーナー進入は限界も高くしゃくりも起きない。

強いブレーキを踏める。フロントが入る。

 

コーナー脱出ではフロントは浮かない。

車体の対角線上のダンパーの動きが自然に傾きが出ている。

4輪接地が稼げている。

 

スタビだけ違うんならさ、すぐにスタビを疑えよ。

 

だけど今まではスタビが入ってても問題なかったんだよ。

 

じゃあ理由は??

 

 

RE71RSがそれだけグリップするんだよ。。。

今までのタイヤは普通のラジアルタイヤだった。

グリップ力がダンパーを大きく動かして強いスタビライザーの働きに効果を与えてしまったんだね。