予想通りの
展開になった。
壁紙が糊で柔らかくなり、
思うように切れない。
刃を折っても、糊で滑ってしまう。
コーナーの奥まった部分が浮いてくる。
ヘラで押しすぎると破れてしまう。
上を基準にして貼っていくと、
下にいくほどズレが大きくなる。
糊が塗られた壁紙は重くなっていて、
微調整が難しい。
何度も剥がしているうちに、
糊が乾いてくる。
貼りかけた壁紙を前に、
何度も立ち尽くす。
やりかたを変えてみる。
作業が進むほど、
集中が切れてくる。
仕方なく、途中で切り上げる。
正直言って出来はよくないが、
壁まで切ってしまう致命傷は避けられた。
身体は疲れきっていたが、
不安はなくなっていた。
今思えば、
不安の正体は
何が起こるかわからないことだった。
つまずくポイントがわかったことが、
一番の収穫だった。
糊が多すぎたようで、
そこら中に飛び散っていた。
壁紙の切り端や、ペーパータオルが
そこら中に散乱している。
養生を剥がす気力までは、
残っていなかった。
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【どうなるかわからない、途中で止まれない - 壁紙の張り替えで手が止まった話】
