設置した瞬間感じた。
思っていたのとだいぶ違う。
薄いベニヤ板のボックスは
軽すぎて不安定だった。
蓋の開閉もスムーズとはいえない。
縞鋼板の凸凹は、塗装でつぶれてしまった。
汚しも加減がわからず、少々やり過ぎた。
とはいえ、
雰囲気だけは出ていた。
作業台に置いてある時点では、
そこまで悪くはなかった。
いっさい主張をしていない壁紙。
個性0%。
ボックスは個性の塊。
ビニールと鉄。白と黒。
おまけにエイジング加工済。
・・・
世界観が違いすぎる。
カバーがどうこうではなく、
バランスの問題だった。
正直、一箇所だけでも変えれば、
少しはましになるかと思っていた。
逆に壁や天井、周囲の古さが
際立つ結果となってしまった。
この時点ではっきりわかった。
部分じゃない。
ブレーカーボックスだけ変えても
意味がない。
部屋全体で考えなければならない。
冷静になって考えてみた。
雑誌に載っている部屋は、
すべて統一されている。
モダン、ナチュラル、北欧、
ヴィンテージ、和風。
白川郷の瓦葺きの家。
ブルックリンのレンガ造りのアパート
カリフォルニアスタイルの開放感
どこを変えるかではなかった。
どういう部屋にするかだった。
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