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Lao Central Airlines向けのSSJ100、製造開始

20111014

本日はラオス共和国の大統領はモスクワのジュコフスキーにあるスホイ民間飛行機社の技術施設を訪問した。

ラオ氏の大統領に対し実機のSSJ100とフライトトレーニング設備が公開され、SSJ100を発注したLao Central Airlines向けに製造が開始されたことを発表された。契約では同航空会社は3機を発注している。引渡しは2012年後半に予定されている。

独り言:

今年、アエロフロート航空向けの残りの約束の10機はどうなったんですかね。発注の順番でいうとラオスは最後だったような気がします。何かおかしい。

YAK-42墜落事故の原因解明に向けて危険な再現実験を開始

9月7日に墜落してロシアの人気アイスホッケーチームが亡くなった事故の原因を解明すべく州間航空委員会は技術専門家の指導を元に当時の離陸状況の再現実験に取り掛かった。

最初は貨物と乗客の配置に問題なかったかどうかを調べるに当たって、当時の配置を再現して同型機を使って離陸を行われた。試験の結果、機体は問題なく離陸したということから、貨物と乗客の配置に問題なかったことが立証された。


次は一番リスクの高い実験を行った。事故の調査によると、墜落の原因は決して機体の問題によるものではなく、操縦士のミスによるものだったという説が有力になったという。具体的にいうと、機長は離陸を行うことろで副機長は逆にブレーキをかけていたということ。滑走路に発見されたブレーキの跡はそれを物語っている。

つまり、人間の捜査によって引き起こされたなんらかの摩擦力により飛行機は指定の高度まで達せずに落ちてしまった。
試験方法としてクルーの1人は離陸を開始する一方、もう1人はブレーキをかけることを採用。意志決定点に達したら離陸するか、離陸を中止するかによってこの実験は無事に終わるかどうかにかかっている。一歩クルーが誤ったら新たな事故になりかねない。


10月10日に第一回の試験が無事完了し、記録された各種データは分析中。


説によるとブレーキがかかった時に離陸しようとした機体のノーズはこくんと下に向いた。離陸できないとびっくりした機長はおそらく操縦舵を急に引っ張ったことにより飛行機はストール状態に陥り傾きながら墜落したという。


ロシア国道交通省、70席以下の旅客機の輸入税を撤廃する

2011109107

ロシア国道交通省、70席以下の旅客機の輸入税を撤廃する

PRIMEによると、ロシア国道交通省は関税管理局に対し70席以下の海外製リジョナル旅客機の輸入税を撤廃する案を提出したという。民間航空における国道交通省政府方針部タスン氏が発表した。

「小型機はすでに免税されているが、今度70席以下のターボープロップ旅客機を免税の対象にする案を出している」とタスン氏が言う。

このクラスの旅客機の輸入税を撤廃する必要性について先週の金曜日に開催された地方航空発展を巡る打ち合わせに発言したのはUtAir航空だ。まずATR-72の購入を巡る対策である。UtAir航空は4月にターボープロップATR-72型を20機購入する契約を結んだのが関連している。シベリアにおける航空市場にはこのクラスの旅客機の需要が高い為、輸入税撤廃は大いに役立つという。

ご存知のように、Yak-42の墜落事故を受け、9月の始めにロシアの航空産業より、我が国の人々の命の方が大事であると発言した。この発言は、海外製の安全な旅客機を買いましょうという意味を成している。

一方、専門家達によると、政府は、海外製の旅客機の輸入にかかる関税は実際に役に立たないという事実を認めたことになったという。


この対策が実施されたら、ロシア製のAn-140IL-114に「さようなら」せざるを得ないかもしれない。


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AN-140


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IL-114

ウクライナの航空博物館を散策する Part 5 IL-18

こんにちは。

今日はウクライナ航空博物館の散策の続きで4発ターボープロップ機 IL-18が展示しているところまで来ています。


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IL-18は1957年6月4日に初飛行を果たし、1959年に就航につきました。生産合計数量は719機。


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収容能力は80~122人で6500キロの距離を飛ぶことができます。時速は570~630キロ、高度は1万メートル。


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ソ連製のAI-20というターボープロップエンジンが4つ装備されています。1発に当たり4252馬力が発揮しています。

50年代の半ばに航空の運送需要が高まった中、ツポレフ設計事務所はTu-16をベースにしたTu-104旅客機型、そしてイリューシン設計事務所はターボープロップ機にかけることにしました。


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IL-18は結果として性能がよく燃費もよかったため、海外のエアラインから多くの発注書がきました。海外エアライン17社に合計100機がデリバリされたそうです。


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1959年から1978年まで合計719機が製造されましたが、そのうち564機は旅客機型でした。改造型には航続距離を長くしたもの、機内を3クラス構成の豪華にしたもの、大気研究用の移動研究所型など。IL-18「サロン」という型はソ連政府の要人を運ぶのに使われていました。初宇宙飛行士ガガーリン氏は宇宙飛行を終えモスクワにこの型機に乗ってやってきたといいます。


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70年代まで IL-18は長距離・中距離機の代表でしたが、時代に伴い、Tu-154やIL-62に変えられてしまいました。


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2010年12月の時点で全世界でIL-18型貨物機が2機ほどが使われているそうです。

次回はもっと細かくパーツ毎に見て行きます。Do not change the channel!

ウクライナの航空博物館を散策する Part 4 IL-14

こんにちは。

最近なんだか仕事で忙しくブログ更新をさぼりぎみです。

では、前回の引き続きでIL-14をディレールで見てみましょう。

まず、メインランディングギア。単純な構造を持ち格納式となっています。ホイルの部分は他のソ連製の旅客機と共通で緑色。


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次はノーズギア。こちらも機構は単純。軽量化を図られています。


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IL-14のエンジンはレシプロ式ASH82Tで左右2発。それぞれは1700馬力を発揮しています。


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エンジンを後ろから見た写真。排気口は3つに別けて後ろから出ています。


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もうちょっと角度を変えて。エンジンの上のカバーは若干主翼の表面から剥がれているように見えます。ま、結構隙間空いていますね。


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もう一回メインギア。


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今度は胴体の下に潜って


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最後にコックピットの上にある面白い形のアンテナです。曲がっているのか、もともとこと形なのかは不明です。

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IL-14は高い信頼性と夜間計器着陸ができることで70年代~80年代にかけてソ連の航空業界を著しく進歩させてきました。特に寒い地域での欠かせないローカル交通手段で有名になりました。大量退役は90年代に実施され、正式に空から2005年に完全に消えました。長い間、本当にお疲れ様でした!


次回はターボプロップ4発のIL-18を見ていきます。お楽しみに!

ウクライナの航空博物館を散策する Part 3 IL-14

今回は1954年に就航を果たしたイリューシン設計事務所の製品 IL-14をご紹介します。



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IL-14はレシプロ2発の短距離機、1940年後半に開発されたIL-12の後続機。生産数合計3500機。ウクライナ航空博物館にはその一機が展示していました。

胴体に「北極航空」と書かれています。ソ連の北極地域で活躍していたほど、当時の最先端の耐久性や航法システムを持っていたそうです。


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この旅客機の主な特徴はエンジンダウンの時でも離陸や飛行ができること。そして、寒い地域で飛行するために排気を使ったディアイシングシステムが新たに開発されていたそうです。


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コックプットの部分をもう一度切り取ってみます。「北極航空」という言葉の隣にソ連時代のアエロフロート航空のトレードマークが描かれています。


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横から撮った写真。垂直尾翼はとびっきり広いことが分かります。安定性を保つだめだろうか。中の空気は淀まないようにバックのドアーが開いています。


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垂直尾翼をアップしました。何だかアルミの表面が薄く感じますね。翼の中の構造が微かに見えますね。

次回はもっとディテールに見ていきます。

続く。。。


必見!ウラジオストク航空のA330、ライトに接触

今日9月13日昼頃、モスクワのヴヌーコヴォ国際空港でウラジオストク航空のA330旅客機が主翼端でライト塔と接触しました。衝撃のあまり、ライト塔が倒れてしまいました。

現場から画像が届きましたので、さっそく紹介します。

左の主翼端に接触したあとが生々しく残っています。



ダメージを受けた主翼を別の角度で。あと1メートルの余裕があれば、問題はなかったのですが。。。


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捥ぎ倒れたライト。パイプの中に配線が見えています。


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主翼に接触したライト側の跡。ペンキが剥がれ、窪んでいます。


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接触したライトとA330。


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幸い犠牲者はありませんでした。経験の浅いパイロットだったのでしょうか。ま、無事で何よりです。

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Yak-42の墜落現場 (動画)

ウクライナの航空博物館を散策する Part 2 Tu-104

お久しぶりです。

さて、今回は詳しくTu-104について見ていきましょう。


まず、マインランディングギア。ブレーキ機構や格納方法で現代の旅客機のギアーとちょっと違うように見えます。緑のペンキはパイプやハイドロ配線をサビから守るために塗られています。


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次はエンジンのランディングギアーを後ろから撮ってみました。エンジンは主翼が胴体と接続しているところに埋め込んでいるところでデ・ハビランド・コメットに似ていますね。コメットの初飛行は1949年7月27日だったに対して、Tu-104の初飛行は1955年6月17日でした。


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垂直尾翼と水平尾翼。垂直尾翼にソ連の国旗が描かれています。そして後ろのドアーが空いています。中の空調の為かもしれません。


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メインランディングギアのバックカット。ギアーを独立したゴンドラにうまく格納する為に追加油圧システムが作られている。


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主翼端のを撮りました。ポジションライトが見えますね。さすがに劣化しているところが目立ちます。表面にくぼみが確認できます。飛行中に何かにぶつかっているのでしょうか。

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主翼端を別の角度から撮った写真です。サメの鰓のように切り目が入っていますね。これはなんでしょう。あと、丸い穴も空いていますね。どういう役目でしょうね。分かっている方、教えて下さい。


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主翼端を中心に全体的に撮りました。アルミの表面は凸凹が激しい。


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メインランディングギアのゴンドラを後ろから撮りました。ギアの幅が広くて整備されていないソ連空港に合わせた設計。


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ノーズギアです。現代の旅客機と比べてギアの高さが特徴的。また、タイヤのドレッドが深くて砂利の滑走路にも着陸できそうな感じがします。


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Tu-104を全体的に。私の父親の話によると、1973年に一回だけレニングラード(現在サンクト・ペテルブールグ)から極東のハバロフスクに行った時に乗ったことがあるという。機内はエアコンがなくて暑かった思い出があります。途中2箇所で給与の為に降りながら9時間かかっていきます。あと、乱気流に弱かったと言います。


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その他の写真をコメント無しでそうぞ。


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次回は短距離機のIL-14をご紹介します。


続く・・・

ウクライナの航空博物館を散策する Part 1 正門

ウクライナの首都キエフにある国立航空博物館。散策してみませんか。

では、私の後に付いてきてください。ソ連時代の名機を詳しくご紹介しましょう。


博物館の正門の前に掛かっている敷地図。展示機の数は70機以上。


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正門を通ったら広い敷地が目の前に広がります。まず飛行機の数に圧倒されて先にどれを見ればいいのか、迷ってしまいます。


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天気がよくて人が少なくてこの全てを独り占めした感覚に陥ります。戦闘機も旅客機もあり、様々な趣味の人を満足させてくれる素敵な空間ですね。



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しかも、フェンスで囲まれていない旅客機もあって実際に手で触れる貴重なチャンスです。では、どこからスタートしようかな。やっぱり、この旅客機ですね。



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これです。ソ連の民間ジェット時代の歴史が切り開いた名機。緩やかな傾斜をつけて優雅に永久駐機しています。皆さん、ご紹介します。有名なTu-104型機です。


続く・・・