帰宅途中も、帰宅してからも、
ずっと考えた。
 
 
昨日からの私の行動…
 
 
 
完全にアウトじゃないか…
 
 
 
もし、大西さんがもっと乱暴な人だったら、
私は昨晩どうなってたか分からない。。
 
 
それに、多分「私が大西さんを好き」
と勘違いさせてしまっている。。
 
 
もんもんと考えたが、
1人では結論が分からず、
大学内の友達に相談した。
 
 
 
一部始終を聞いた恵は言った。
 
 
恵「すみれ、、、あんた、何してるの?
かなり危なかったんじゃない、それ。」
 
 
私「だよね、、、(汗)」
 
 
恵「好きでもない男の家に
泊まるなんて有り得ない!」
 
 
 
私「これから、、どうしよう、、」
 
 
恵「すみれの気持ちはどうなの?」
 
 
私「ハッキリ言って良い?」
 
 
恵「うん、ハッキリ言って良いよ」
 
 
私「付き合うとかは、1ミリもあり得ない、、、」
 
 
 
恵「ハッキリ言い過ぎやわ!笑」
 
 
私「だよね、、笑」
 
 
私の気持ちが変わらない事は、
自分が一番よく分かっていた。
だって、あんなに長く一緒にいたのに、
初めから最後まで心はときめかなかった。
 
恵と話して、
大西さんと連絡を取らない事を、
自ら決めた。
 
 
 
ハッキリ伝える事も考えたが、
告白されたわけじゃない。
 
 
かと言って、電話に出れば、
押しに負けて、
最終的に会う事もあり得る。
 
 
やっぱり、
連絡を取らないのが一番かな。。
 
 
苦肉の策だが、仕方ない。
 
(今となっては
どうすることが正解だったか・・・
よく分からないけど。)
 
 
しばらく、着信やメールが続いたか、
 
私は、スルーを貫いた。
 
そして、
いつの間にかそれも無くなった。
 
 
 
 
 
それから数ヶ月が過ぎたある日、
大西さんから久しぶりにメールが届いた。
 
 
メールを開封してみると、、、
三行だけの短い文。
 
 
 
 
 
 
 
国家一種受かったわ。
すみれのお陰。
ホンマにありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それは、短い短いメールだった。
 
 
 
私はすごく嬉しかったけど、
グッと堪えて返信はしなかった。
 
 
こうして、大西さんとの関係は
自然消滅した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなたの頭の回転の速さと誠実さ。
 
試験に受かったのは、
彼の努力と才能の賜物。
 
 
あの晩、
何をされてもおかしくなかったのに。。。
 
 
京都観光、今でも楽しかった思い出です。
 
 
 
 
 
 
こうして長い歳月が流れた今、
どんな活躍をしているのか、
思いを巡らすことがあるけど、
それを知るすべはなく、
 
でも、
知らないからこそ、
それも良しと、
 
納得する自分がいる今日この頃です。