私にとっての地震の記憶は、小さい頃は全くない。高校時代(40年前)にそう言えば田舎のショッピングモールで地震に遭い、靴屋さんの靴が落ちてて、大変やったなーという思い出くらいです。それも今ふと思い出しただけで、それほど揺れていなかったし被害者も居なかったのではないかと思います。


次男がお腹にいた時に阪神大震災。その当時富山県にいて、集合住宅4階に住んでいたから、なんかめっちゃ揺れたなーと思って、テレビ付けたら…画像は火の海でした。1人でうちにいたから怖くなって家族に電話したら、そんな訳はないと言われたな。現実に死者6434人。大事な命が一瞬。本当に怖かったです。


それから新潟の地震やら、地震が続きます。私にとっては能登沖の地震。その日は息子能登から金沢への一人旅の直後に起きた地震で、たしか富来の方が一名亡くなられたかと思います。地震直後、すぐに薬局に行って被害状況を確認して、一人旅の息子を金沢まで迎えに行きました。道路も閉鎖していくという直前に里山海道に乗れて、災害って怖いなというのを実感した地震でした。


極めつけが東日本大震災。仕事してました。能登地区の方も揺れていたという話でしたが、私はたち仕事なので全く分かりませんでした。14:00からのニュースでその惨事を知ります。あの時、たまたま卸さんと受付カウンターの外のテレビの前で話していたから分かっただけで、テレビもスマホも見なかったら夜まで悲惨な出来事を知ることはなかったでしょう。今でも津波に飲み込まれていく車の映像が頭に残っています。


今回の南海トラフ地震のドラマやドキュメンタリーを見るべきか否かを躊躇しました。結果が見えている。たぶんお涙目頂戴的に書かれている。という理由でみないでおこうかな…結局見たんですけど、内容的に案の定でしたが…でもね、見て良かったです。ドラマの内容云々というよりは、日本という国は地震の多い国なんだという再認識をしました。勿論、今でも地震の被害を受けておられる方にとっては、私みたいな悠長な意見はいけないのだろうと思います。でも無関心はもっといけない。大事な命が1人でも救えるように自分たち薬剤師が何が出来るのかを考えていけたらと思っています。薬剤師が災害で出来ることってなんでしょうね。


トルコでも大地震、そして多くの地震で被災なされた方々のご冥福をお祈りいたします。



高岡店 佐藤