更新の間がだいぶ空いてしまい、新年度を迎えて1か月が過ぎました。

 

本日5月1日より、4年間の任期で高槻市議会議員を務めることとなりました。 

 

私の現在の活動の原点は、わが子がこれまで受けた特別支援教育のよさ(多様性を前提としていること、「自立とは依存先を多く持つこと」という考え方)にあり、これはルリカラの原点でもあります。「特別」という言い方がそぐわない、全ての子に必要なことと思っています。大好きな平熱先生の「特別支援教育は、全人類に有効です」に100%同感。

 

皆が違いを認め合いつつ誰も取り残されない、インクルーシブな教育環境を目指して活動してまいります。 ルリカラで直接支援に入る機会は少なくなりますが、間接的な支援を継続し、放デイ事業者(&障害児保護者)としてのスタンスを保ちながら活動していく所存です。 

 

 

これに先立ち、今年度のルリカラは4月から新しい先生を迎えています。

幼稚園教諭と保育士の資格を有し、幼児教育のキャリアを経て「ひとりひとりと丁寧に向き合いたい」という思いを持ってルリカラに加わってくださいました。

 

ルリカラ全体としては、職員の「発達障害学習支援サポーター」の講座履修・資格取得が進んでアセスメントの精度が上がり、モチベーションや自己認識へのアプローチが向上していると思います。教科書にとらわれず、日々児童・生徒さんと向き合う中で、変化や成長をとらえて寄り添っていきたいと考えています。

 

 

今後も引き続き、ひとりひとりが自分らしく幸せになれるよう、そのためにできることをしていきたいと思います。

 ルリカラは学習支援の放デイですが、学習内容だけをフォローしているわけではありません。

「勉強をがんばりたいけれどもうまくいっていない」という状況に対して、いろいろな切り口で分析し仮説を立てて、行動や思考、認知や記憶に関する工夫や支援をしています。そして、学習の場面で成功したやり方や考え方は、その他の場面でも役立つと考えています。

要するに、学習は場面のひとつと考えているのです。

 

「学力さえ上げれば生きていける」という考えではありません。逆です。自立のためのワンシーンとして、学習の場面を取り上げています。

学習の場面の中で、「自分を知り、うまくいく方法を身につける」ということを習得してほしいと思っています。

 

学習で困りがある場面では、いろいろな課題が見受けられます。

例えば、

・人の話や文章から必要な情報を得る

・自分のやりたい方法と違っても、勧められた方法を試してみる

・間違えたら検証する

・分からないことを質問する

などに苦手があるために、学習がなかなか進まなかったり、あるところから急にできなくなったりすることがあります。

 

これらの課題は、形は違えど仕事の場面でも出てくることです。

学習の場面で困難に対処した経験を、生きていく力(学んで成長する力、自分でなんとかする力)につなげたいと考えています。

 

 

雑な言い方になりますが、こういうふうにも言い換えられます。

・学習の場面に限らず、遊び、スポーツ、芸術、料理、アウトドアなど何でも、何らかの場面での成功体験によって、生きていく力をつけることが大切

・ある時点の学力だけに着目して心配したり安心したりは×

 

お子様の放デイ選びや支援級の入退級に迷っておられる方に、参考にしていただけたら幸いです。

今月から、土曜日も開所しています。木曜が定休日で、週6日開所です。

先生も2人増えました。※昨年12月からの先生の1人はご家庭の事情により無期的に休職となりました。

 

2月から・・・教員免許とアメリカの幼稚園教諭資格、塾や添削での指導キャリアのほか、お子さんの不登校の経験を有し(既に成人)、母としても先輩の先生が加わりました。

 

4月から・・・保育士・幼稚園教諭の資格を有し、保育の長いキャリアを持つとともに、支援級在籍生徒の母仲間でもある先生が加わりました。

 

 

週6日開所になったため、全ての曜日に出勤している先生はいません。それでも全ての先生が日々の情報を共有し、力を合わせてよりよい支援にしていけるよう、仕組みづくりに努めてまいります。

 

書きたいことがいくつかあったものの、書けないでいるうちに更新の間が空いてしまいました。

タイミングは遅くなりましたが、このあと少しずつ記事にしたいと思っています。

項目だけ先に挙げておきます。

 

◆4月からの土曜日開所、それに先立つ支援員の増員

 

◆2月に実施した事業所評価(自己評価および保護者様アンケート)

 評価結果はウェブサイトで公表しています。

 

◆より良い支援のために考えていること

 個別に支援するためにこそ、個々の支援のフィードバックを、アセスメントツールや教材の標準化に反映していくことが大切と考えています。

 

 

 

 

 

 

昨日ご紹介した動画が、現在もyoutubeで見られるようです。※1/26現在、非公開になっています。

コメント欄に目次をつけてくださってあって、クリックすればそのシーンから見ることができます。

 

おすすめ箇所→【32:00頃からの約5分間】

キーワード→【学習性無力感を予防】【RTIモデル】【意欲は能力を超える】

発達に特性があり、学習につまずきのある子の支援に関して、とても大切なことを話されています。

 

 

このほか、後半の具体的なエピソードを交えたお話もよかったです。お時間許せば全体もぜひご覧ください。