自分が通っているスタジオの
バレエメイトと
東京までバレエを観に行ってきました♪
ずっと観たかったの。
東京バレエ団の「かぐや姫」。
「世界に発信出来るバレエを」
…というオファーを受けて、
新潟のNoizmというバレエカンパニーを主宰されている
金森穣さんによる演出・振り付けで
2年前から制作が始まり、
2021年11月に第1幕が、
2023年4月に第2幕が上演されて、
今回、
全幕(全3幕)が上演されると知り、
チケットを取ったのでした。
せっかく東京まで行くのだからと、
午前中は
都内のとあるスタジオでレッスンを受け、
白とピンク基調のラブリーなスタジオでした
お昼は大好きな日高屋のラーメンで
一杯だけ
午後2時の開演に間に合わすように
上野の東京文化会館へ。
前日の評判がすごく良かったので、
私たちは期待に胸を膨らませて会場へ
良かった~
ちょっと笑えて、
そして、 最後、泣けました
この日の主役、かぐや姫の足立真里亜さん。
キラキラした白のボディスーツ風衣装も相まって
ちょっと 圧が弱いと言うか、
印象弱めだなぁと思っていたけど…
違う。
かぐや姫は地球上の人間じゃないんですよ。
宇宙人?
存在が半透明なのです。
8割ぐらい見えて、あとは透き通っている印象。
時々まとうブルーの着物風衣装と
欲望や愛憎から来る地球上の人間たちの行動によって、
存在しているかもしれない存在なんだ、
と思いました。
コールド含めダンサーの一挙手一投足に「心」を感じました。
元東京バレエ団プリンシパルの
井脇幸江さん率いる
井脇さんがダンサーたちに伝えているのを聞いたことがあります。
すごくそろっているのに何も感じない舞台もある。
そろっていて、なおかつ
1人1人が心や感情を持って踊りなさい、と。
まさに、それでした。
舞台冒頭の緑のボディスーツをまとった
緑の精(多分、竹林を表している)
でもそうだし、
中盤や最後の方で出てくる
いわゆる白いバレエの
光の精(多分、月の光を表している)
でも。
そろっている上に、
それぞれが感情とパワーを持っている。
舞台からエネルギーが飛び出すようでした。
この「かぐや姫」という舞台は、
東京バレエ団でなくては成り立たなかった作品だと思います。
舞台装置も衣装もシンプルに洗練されて
1幕初演の時では、
もっと舞台装置も衣装も
紙芝居から飛び出したように
私たちにもわかりやすく言えば、
まんが日本昔話から飛び出したような作りだったそうです。
それを、もっと抽象的に作り替えたそうで、
ボディスーツの上に着物を想像させる
キラキラで薄い生地を羽織る衣装だったり、
屏風や衝立を想像させる
白い大きな板を
何枚も立てて、効果的に使ったり、
照明も凝っていて
観ている人の想像を助けるものとなっていました。
音楽がドビュッシー
そんなにクラシック音楽には詳しくない私でも、
知っている曲があり、
それが全部ドビュッシーの曲なんだそうです。
かぐや姫は和の世界なのに、
世界観にすごく合ってて、
とても良かったです。
今回は生オケでは無くて
録音だったので、
次はオーケストラ付きで観たいなあ。
最後かぐや姫が月に帰るとき、
ドラマチックな舞台演出と
伏線から
キャラクターそれぞれの孤独も感じて、
胸にぐぐっときました。
いつか再演があったら
また観に行きたいと思える作品でした。
きっともっとこなれて
いい作品に変化していくと思います。
舞台上でいろんな事が起こるのが
上手前(舞台に向かって右側の手前)だったりして、
今回上手側の席を取ってしまい、
少し見づらかったので
次に観るときは、下手側の席を取りたいと思いました。
(覚えていたらね)
で、やっぱり
作品理解にはパンフレットは必要でした。
(終わったあと、慌てて買った)