私が働いている部署に4月から異動してきた契約社員の方が、昨日で仕事を終了しました。
籍は6月末までありますが、現在、有休消化です。
一緒に働いていて楽しかったし、飲み込みが早く、パソコン操作できる方だったので、とても残念です。
彼女から、最終の引継ぎを受けている時、今回の経緯を話してくれました。
正職員にもなれる可能性があると契約社員として入職したけれど、自分の立場では、正職社員になることは、かなり難しいなと思い始めていたらしいです。
入職した当初から、異動になったら転職を考えようと思っていたと言います。
4月に異動して、たまたま就職サイトを見たら、正職で経理事務の1名の募集があり、二日後が募集の締め切りだった。
面接に行ったら、既に2人の応募があったらしいのですが、その方たちは、面接をする前に他の会社での就職が決まったため面接せず。
面接中の会話で、以前働いていた会社と、今回面接した会社との共通点があり、会話が大いに盛り上がったと言います。
面接官に気に入ってもらえたことで、彼女を押してもらうことができ、お給料も今よりずっと高額で採用してもらえたようです。
私は、人が行動を起こすきっかけを聞くのが大好きです。
何故ならそこに、選択が必ずあったはずですから。
その選択を、どういう意図で選んだのかを聞くのが好きで、そこにはいつも法則が存在しています。
4月に異動してきて、直ぐに辞めるというのは、勇気がいることです。
何を言われるか、どう対応されるのかと不安になるものです。
でも彼女は、改めて自分の好きなことは何かを考え、一時的な不安より、自分の人生を選択しました。
同じフロアで働いている人たちで、彼女の退職を知った人たちは驚いていましたが、みんな彼女を応援していました。
誰も、彼女のことを批判する人はいませんでした。
その光景を見たことで、彼女の心の中は、
「自分に正直になる」
という選択をしたことが、よくわかります。
この世界には、
自分に正直な選択や行動を取ると、協力や応援を得られるという法則があります。
うちの部署での仕事が嫌だというより、
うちの部署で働いたことで、
自分が本当に好きなことは、経理事務だとわかったと言っていました。
実際彼女は、うちの部署での仕事は、きっちりしていましたし、前任者から引き継いだ手順書にも、たくさん追加メモをしていましたし、きちんと整理されていました。
次の職場でも、きっと頼りにされる存在になると思います。
私はというと、
彼女が辞めるとわかった時、
“この仕事量を、どうやってこなしていったらいいんだろう”
そう思いました。
ただ、私は知っています。
「どうやって」とか「なんで」とかが言葉の中に入った時、
「自我」が発動していることを。
「自我」とうまく付き合っていくには、「自我」に主導権を握らせないことです。
「自我」は、安全・安心を求めようとし、
苦痛からは逃げようとします。
ご存じの通り、
逃げれば逃げるほど、苦痛は追いかけてきます。
逃げるのではなく、
将棋の一手と同じで、
「そうきましたか。ならば私は、こうします。」
と、流れに抵抗せずに、自分の在り方を考える。
だから私は、
「淡々と目の前のことをしよう」と決めました。
仕事とは、「仕える事」です。
やらなければならないことは、やる。
目の前の仕事を、
やりたくない気持ちでやるとか、
彼女のせいで、仕事量が増えて大変だとか思いながら仕事をするのと、
やらなければならないことは、やり切る。と、
この意識で、淡々と仕事をこなしていくと、
結局スムーズに、最短コースで仕事を終えることができます。
「やりたくない」という不平不満な意識で仕事をしていると、
必ず、何か他にしなければならないことが出てきて、余計に時間を取られてしまう。
または、時間を使ってやったことなのに、もう一度作り直すことになったり、
もう必要ないと言われたりと、
「今までの時間と努力はいったい何だったんだ!」
と、余計に不平不満が増すような結果になります。
この世界は、
どんなことを言ったとか、
どんなことをしたとか、
どんな物を食べたとか、
そういう目に見えたこと(結果)に動いているのではなく、
どんな意識を使って、言ったのか。
どんな意識を使って、行動したのか。
どんな意識で、それを食べたのか。
結果より前の意識(想い、エネルギー)で、結果が変わっていきます。
不平不満の意識で働いた1時間は、非常に疲れますが、
淡々と、やるべきことをやる仕事は、いつの間にか時間が過ぎて
満足のいく仕事ができます。
その結果、
周りの人からも認められたり、協力を得られたりと、良いことづくめになります。
他人の意識の世界は、誰ものぞくことはできませんが、
その結果を観れば、
その人の意識の世界が観えてしまいます。
先週初め頃だったか、
「本屋大賞ノミネート」された、「イン・ザ・メガチャーチ」を書かれた、
朝井 リョウ氏が、インタビューに答えていました。
彼は、20歳で「小説すばる新人賞」を受賞し、「何者」で直木賞を受賞され、そのほかにも多数受賞されています。
そんな彼が話していたことは、
20歳で受賞したとき、大学生だったらしいのですが、編集者の方が、
「賞を取っても、人は直ぐに著者のことを忘れてしまいます。」と言われたことで、
どうすれば忘れられないだろうかと考え、
結局、大学を卒業するまでに、5冊出版することを決め、実行しました。
大学を卒業するころか、就職してからか忘れましたが、編集者の方に
「絶対に会社を辞めない方がいい。」
と言われ、
大学卒業後は、会社員となり兼業で執筆されていました。
そんなインタビューを聞いて、何だか面白い人だなと思い、
この人が、どんな小説を書いているんだろうと思って、
高校卒業以来読んでいなかった小説というものを買ってしまいました。
最初のページに
「人生とは、これまでやってきたことが還ってくるものだと思っていた。勉強も仕事も、過去の自分が頑張ってくれたそのぶん、成績や給料といった形でその後の自分に還元されてきた。ただ、これからは違うのかもしれない。今後還ってくるのは、
これまでやってきたことよりも、これまでやってこなかったことのほうなのかもしれない。」
そう書かれているのを読んで、
今の私の仕事も、人生も
これまでやってきたことよりも、これまでやってこなかったことのほうなのかもしれない。
と、何だか、腑に落ちてしまいました。
今日も美容院へ持って行き、読んでいました。
普通なら、
「ビールを飲みながら、砂肝を食べた。」
で終わることが、
何倍にも膨らんだ意識の世界が書かれています。
読み始めたばかりで、まだまだ読み終わるまでに時間がかかりますが、
読み終えたときには、いろんなことを学ばせてもらえるのだろうなと、
楽しみにしています。

