「危なかったぁ~ もうちょっと早く前に進んでいたら、あの車にぶつかるとこだったよぉ~」
「やっぱりなぁ あの時、そう思ったんだよなぁ。あの時、止めていたら、こんなことにはならなかったのに・・・・」
ヒヤッとしたこと、後悔したことは、誰にでもあることだと思います。
でもそれは、偶然そうなった。
たまたま、そうだった。
のように、逃れようのないことだと思っていました。
昨年、ブログでもお話しさせて頂きましたが、
ハインリッヒの法則という法則があります。
これは、アメリカの損害保険会社で調査をされていた、ハーバード・ウィリアム・ハインリッヒ氏が、ある工場で発生した数千件の労働災害を統計学的に調査した結果、この法則を導きだされた経験則です。
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事件が隠れていて、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆる、ヒヤリとしたりハッとした危険な状態が隠れているというもので「1:29:300の法則」とも呼ばれています。(ネットより参考)
テレビなどで、重大な事故の報道がされると、「防げただろうに。」 と、いつも思ってしまいます。
これは、労働災害だけでなく、1人1人に当てはまる法則だと、わたしは思っています。
何故なら、この世界にある法則を少しづつ知っていくうちに、
わたし達は、守られていると気づいたからです。
わたし達は、毎瞬選択をしています。
今、起きるか、五分後に起きるか。
今、歯を磨くか、後で磨くか。
この服を着るか、あの服を着るか。
そんなふうに、毎瞬選択しています。
会社に、いつも遅刻してくる方がいるとします。
会社に到着した時には、もうみんなが仕事を始めていますから、慌てて仕事を開始することになります。
慌てて仕事をするからミスをしたりします。
毎日のことで、いつものことで、それでも何とか仕事をやり終えているから、それでいいじゃないかと思って毎日やり過ごしていましたが、
ある日、帰宅する道中で、何かにつまづいて、ケガをしました。
このことを、不運だと片づけてしまうと、もっと大きなことになっていきます。
この世界の法則は、「真面目に生きなさい」と言っているわけではないようです。
「こうすると、必ずこうなるよ。」という法則が存在しているけど、君は、その法則を遣って、自分の人生をどう創造していこうと思うかい?
そんなふうに、いつも、観られていて、いつも、自由に選択をさせてくれているけれど、気づきという愛図を送ってくる。
守ってくれてる。
そう思います。
会社に遅刻したその人の行動を巻き戻してみると、
朝は7時起きないと間に合わないのに、「あと5分。あと5分」と、起きたのは7時30分。
あと10分で出発しないと電車に乗り遅れる。
そもそも、朝、起きれなかったのは、夕べ遅くまで起きていたことが原因。
遅刻しても、謝ればいいだけ。
遅刻しても、怒られればいいだけ。
遅刻しても、仕事をすればいいだけ。
睡眠時間が短かったことで、集中力も低下。
期日までに仕事を、やり終えることができない。
同僚には、信用されず。
この方向へ意識を向け、この方向へエネルギーを遣っていますから、
当然、還って来るのは、この意識と、このエネルギーです。
仕事と、ケガが関係ないと思っているのは、大間違いです。
何故なら、仕事をしているのも、ケガをしたのも、わたしだからです。
『仏の顔も三度まで』というのは、
優しい人でも、3回同じことを繰り返すと怒ってくるよ。
というお話しではなく、
何かに「気づけよ」と、教えてくれているのだと思っています。
わたし達の目に観えるようになった事故。
わたし達の耳に聞こえるようになった事件。
それまでには、アドバイスを受けたり、
「気をつけなさいよ」と言われたり、
「いつも同じ繰り返しをしてるよ。」と教えてくれたり、
よく忘れ物をしたり、
よく落とし物をしたり、
小さいけれど、よくケガをしたり、
体調が悪くなって、休まなければならなくなったり、
「あれは、あのままでは、まずいんじゃないか?」
「いつも、あそこで、引っかかるよな。」
「このトラブル、前にもあったよな。」
「でもま、みんなしてるし。」
「今更言っても、いい子ぶってるって言われるしな。」
「こんなこというと、えらそうだと言われそうだな。」
「このまま放置してると、イヤな気分だけど、仕方ないか。」
「これはダメだと思うけど、わたしだけがそう思ってるだけかな。」
「わかってるけど、告げ口したって言われるのイヤだしね。」
そんな300が、取り返しのつかない、重大な1件になっていきます。
わたし達は、意識であるスピリットです。
Win-Winの関係で、鏡になったり、守り合ったりしています。
『気づき』が、それを教えてくれています。