わたしの心の中が、明らかに変化したのは、息子が亡くなってからです。
息子を亡くすという体験は、わたしの心を奈落の底に落としました。
わたしは、どうやって回復していけばいいのかわかりませんでした。
でも、わたしは自分に問いました。
「どうなったら、わたしは癒されるのか。」
出た答えは、
「亡くなった息子と、共に生きる」ことでした。
乗り越えるのではなく、
向き合うのでもなく、
認めることでもなく、
亡くなった息子と、共に生きる。という選択をしました。
じゃあ、どうすれば、共に生きることになるのかと考えた時、
「会話をすること。」
だと思いました。
車を運転していて、信号の青が続いたら、
「ありがとう。あなたがそうしてくれたのね。」
買い物に行けば、
「ねぇ、◯◯は、どこに置いてある?」
言葉ではないけれど、わたしが感じる感覚を遣って、
「右の方の棚だな」とか、「左の奥のほうね。」と、その感覚を信じて買い物をしていました。
そしてその感覚は、見事的中していました。99%の確率です。
1%の不正解は、何が要因だったと思いますか?
それは、わたしが疑った時でした。
わたしは、霊能力者でもありませんし、その世界のことは全く知りません。
ましてや、亡くなった息子と話しができるかどうかなど、全くもってわかりません。
どちらかというと、それは不可能に近いことだと思っていました。
最初は、わたし自身をわたしが慰めるような意味合いでした。
亡くなった息子と会話ができるなんて、最高です。
葬儀が終わった夜に、息子は自分の携帯電話から、職場の同僚に電話をしていました。
そのことで、肉体が無くなっても、意識は存在するんだと、天にも昇る思いでしたが、
じゃあ、わたしと会話ができるのかと信じることは、なかなかできませんでした。
わたしが心の中で、息子に質問をすると、
1滴の水滴が水面に落ちた瞬間に波紋が広がるような感覚で、答えがわかりました。
それは、誰もが経験している、
「あっ、傘忘れた。」 と同じです。
「あなた、傘忘れましたよ。」と、頭の中に言葉が現れたわけでもないのに、一瞬で傘を忘れたとわかる、あの感覚と同じです。
言葉にはなっていないのに、それがわかる。
息子が答えてくれているのかどうかは、わかりませんでしたが、
わたしは、わたしの心を癒すために、
常に、心の中で息子に話しをするようになりました。
朝は、出勤前に必ず息子に向けた日記を書きます。
最初は、息子の携帯電話に、「おはよう。今日は晴れだよ。・・・」と送っていましたが、今は解約してしまったので、わたしの携帯のメモに書いています。
書き続けて11年になります。
最初は、半信半疑だった息子との会話も、今は100%信頼しています。
何故なら、必ず質問に答えてくれるからです。
それは、言葉であったり、
胸に感じる違和感であったり、
あるいは、「あっ、この本」と、急にその本が目に止まって、開いてみると、そこに答えが載っていたり、
落ち込んでいる時に、前を走る車のナンバーが「8888」だったり。
わたしが、宇宙の法則を知るようになったのは、本を読んだことがきっかけでしたが、
本当の学びが始まったのは、本を読むのを止めて、息子の声に従ってきてからです。
答は、わたしの中に在ることがわかってから、
悩むことは、全て息子に話すことにしました。
そうすると、必ず導いてくれました。
実は、今回も悩んでいました。
悩みというより、次の成長がしたいと思いました。
自我の世界の構造はわかりました。
自我の世界を脱出する方法もわかりました。
でも、何かが足らない。
今のわたしには、今、わたしができることをするだけだけど、次の成長がしたい。
そう思いました。
その答えが、
『ただ、幸せになる』
だったのです。
わたしのブログを読んで下さった方が、いいねをしてくださり、その方のブログを拝見したのです。
この方のブログを拝見したことで、次に進む方向がわかりました。
それは、「わたしとの会話」です。
わたし達は、頭を使うことで、それがわたしだと思ってしまっています。
そのために、わたしの心の声を信じられなくなってしまいました。
わたしの心の声より信じられるのは、学校で習ってきたこと、テレビなどの情報が教えてくれること、えらい人が言っていること、知人が教えてくれたこと。
わたしが教えてくれる
「それ、止めた方がいいんじゃないの?」
そう言っているのに、
世間が・・・、友達が・・・、いや常識的に・・・ と、言い訳をして、やり過ごしている。
今までもやっていたことですが、
わたしの全てを、意識の世界のわたしに委ねてみようと思います。
わたしが人間の五感を使って得た情報を、
そして、その得た情報から感じた想いを、
全て、わたしに話しをしていこうと思います。
そして、それを徹底的にやってみたら、いったいどうなるのか。
それを知りたいと思います。