何か新しいこと始める時、
「これを選んで良かったんだろうか。」
「これをやって、成功するだろうか。」
「失敗したら、どうしよう。」
そんな不安に駆られてしまいます。
今まで生きてきて体験したことを振り返ってみると、
どれも成功ではなく、どれも失敗ではなかったように思います。
あの時、失敗だと思っていたことが、それをやったから、今のわたしがいたり、
あの時、成功だと思っていたけれど、それ以上に今の方が、成功していたりします。
自我の世界は、二元性の世界です。
二元性とは、
善と悪
白と黒
光と闇
のように、ひとつの事柄を、表と裏、陰と陽に観る世界です。
「辛いことがあっても、必ず良いこともあるよ。」とか、
「不幸なことがあっても、必ず幸せだと思う時がくるさ。」とか、
「人生、山あり谷ありだよ。」とか。
二元の世界は、まるで
シーソーの上を、一人で歩いているようなイメージです。
下に下がった時を、人間的に言えば、不幸。
上に上がった時を、人間的に言えば、幸せだとします。
不幸だと思っていたけれど、徐々に幸せの方向へと昇っていきます。
そのまま昇っていって、幸せだと思っていたら、再び不幸の方向へと向かいます。
板の長いシーソーもあれば、板の短いシーソーもあり、角度がきついシーソーもあります。
自我の世界は、二元の世界ですから、
いつも、交互に現象がおこります。
上手くいっていると思っていたのに・・・。
どん底だと思っていたのに、いつの間にか上手くいくようになった。等々
成功とは、上向きになっている時に感じる感覚で、
失敗とは、下向きになっている時に感じる感覚で、
二元性を遣えば、必ずそうなってしまいます。
「成功したい。」の裏側には、「失敗したくない。」という不安があります。
思考で「成功したい」と思っていても、意識は、「失敗を恐れる」にフォーカスをしているので、無意識に選択しているのは、失敗の方向になります。
そんなこと言われても、「成功したい」と思うし、「失敗したくない」と思ってしまいます。
思って当然です。
この二元性を遣っているのは、自我の世界にいるわたしです。
二元性を遣わなければ、一元性になります。
成功も失敗もない、ゼロ点に意識を持って行きます。
「成功したいと思ってるんだよね。」「うん、成功したいと思ってる。」
「失敗したくないと思ってるんだよね。」「うん、失敗したくないと思ってる。」
認めてしまえばいいんです。
「そんなこと思ってはいけない」と、否定を遣わず、
「そう思ってる。」と、素直に認めて、正直になればいいんです。
「え?こんなに簡単なことでいいの?」 って、思うでしょ?
そうです。こんなに簡単なことなんです。
ただ、自我優位だと、頭の中は、いつも喋り続けています。
今、自分が何を思ったかなど、流しそうめんのように流れて行って、掴むことができません。
1回や2回くらいなら、気づくことはできるかもしれませんが、いつの間にやら認めることさえ忘れてしまい、いつもの日常に戻っていきます。
わたしの体験上ですが、
自分が何を思っているのかがわかるようになるのに、相当な日数を要しました。
自分自身に常に意識を向け、自我を手放し続ける必要があります。
自我は二元性で、頭の中でいつも比較して、自分が正しいとか、気になったことを頭の中で繰り返し思い出し、喋り倒しています。
イメージとしては、
体育館の中に、1000人くらいの生徒がいて、それぞれが友達と話しまくっていて、どの子が肯定の話しをしていて、どの子が否定の話しをしているのかわからないような状態です。
喋っているのは、自我です。
陰子ちゃんと、陽子ちゃんをペアにしてあげると、家に帰っていきます。
500組のペアを創ってあげれば、体育館(頭の中)は、静かになっていきます。
体育館の中は、誰もいない空っぽの状態がベストです。
何故なら、どちらにも偏りのない、ゼロの位置からスタートできるからです。
ゼロの位置からスタートすれば、そこからは宇宙の采配にお任せです。
調和とバランスの取れた世界が現れます。
10月24日に出版された、わたしが書いた本です。
第一章は、息子の発病から亡くなるまで。
第二章は、亡くなった息子とつながった奇跡。
第三章以降は、こころのしくみを書いています。
3月に書いた原稿で、幼かったわたしがいますが、ご興味のある方は、読んで頂けたらと思います。
来年には、2冊目を出版できるよう、成長し続けたいと思っています。