小さい頃は、目の前に観えた世界が、「いったいこれは何なんだろう。」と、不安も怖さもなく、ただただ、
これを動かせば、どうなるのか。
これに触ると、どんな感じなのか。
いつも、触ってはダメといわれているこれは、いったい何なのか。
後先考えずに、行動に移していました。
今は、直ぐに考えてしまいます。
これをすると服が汚れる。
汚れると洗濯するのが大変。
大変だからこれはしないでおこう。
と、やりたいことより、それをやった後のめんどくささを考えて、やらない選択をしてしまう。
小さい頃のように、
後の始末は親がやってくれるから、やりたいことやって、
やりたくないことは、親にやってもらって、
わたしは、自分の気分次第で、家事を手伝ったり、手伝わなかったり・・・
ご褒美がもらえるなら、イヤなことでも何とか我慢してやるけど、
自分の興味もない、得にもならないことは、グズグズ、ダラダラ・・・
自我の世界が観えるようになって、
この幼少期の頃というのは、自我の世界そのものだったんだと思うようになりました。
大人になって、仕事をするようになると、子どもの頃のようにはいきません。
イヤなことでもしなきゃならないし、
任せられた仕事には責任を持たなければならなくなります。
もう、親にやってもらうことも、後始末を頼むこともできません。
自分で判断しなければならなくなります。
自分で、後始末をしなければならなくなりますから、瞬時に判断(選択)してしまいます。
“これを引き受けると、残業になるぞ。残業は、イヤだから、体よく断ってしまおう。”
“この仕事は、やったことがない。今更誰かに聞くのも恥ずかしいから、後輩にやらせよう。”
めんどうだと思う事。
自分が体験したことがない事。
自分のキャパを超えてしまうような事。等々からは、逃げようとします。
これを逃げずに、難なくやってしまう人というのは、大抵はリーダータイプで、昇格していくタイプになっていきます。
目の前に投下された現実から逃げるか、向き合うか。
いつもその選択は、わたしにあります。
逃げる選択をした場合、観える世界は何一つ変わりません。
だけど、向き合う選択は、未来を変えていきます。
わたしは、この法則を知ってから、「めんどくさい」「やりたくない」と、一瞬でも頭の中をよぎったら、
“あぁ、この方向に進めってことね。”
と、反転することができるようになりました。
例えば、
ある外回りの仕事を言われて、「やりたくない」と思ってるなと感じたら、「はい、行きます。」と言います。
もし、この仕事を断ったら、その後、わたしのこころはどう動くのか。
「やりたくない」と思ったから、言い訳をするなり、理由をつけて、その仕事を断ったとします。
そうすると、上司の顔色を伺ったり、周りの職員が、わたしのことをどう思ってるんだろうかと考え始めます。
本来すべき仕事も手につかなくなり、早く就業時間が終わらないかとさえ思ってしまいます。
仕事が終わったら終わったで、今度は、「あの仕事は断ってよかったんだ。」と、自分自身を納得させようと、ありとあらゆる言い訳を探し始めます。
あんな仕事を自分に言ってくる、上司が悪いんだとか、
他に暇そうにしている職員がいたのに、どうしてわたしにばっかり仕事を言いつけてくるかなぁとか。
いわゆる、自我の幻想物語が始まります。
絶対、自分が正しいと、間違っていないという位置にもっていこうとします。
でも、胸のモヤモヤは消えない状態です。
目の前に投下された現実は、必ずわたしを、色々な角度から成長させてくれます。
その一つに、予想もしないことが起こることがあります。
例えば、
外回りを引き受けて行った先に、学生時代に仲が良かった友達がいて、その出会いがきっかけで、再び親しくなることができたり、
行ったことで、新しいご縁ができたり、
逆に、相手の都合で、外回りが中止になったり。
こんな体験を何度も経験すると、面白くなってきます。
自分の苦手なこと、やりたくないことから逃げていたときは、
環状線に乗ったように、同じことの繰り返しの毎日だったのが、
「え?そんなことってある?」
そんな体験をするようになっていきます。
どんどん、わたしの世界が広がっていきます。
もう一つ、お話ししたいのは、
自分が嫌われたくないとか、傷つくのが怖いとか、そういった保身によって、やりたくないことをやっている場合があります。
これは、宇宙の法則の「逃げない」ではありません。
この場合は、自分の保身と向き合います。
保身の為に、やりたくないことをやっているなら、「やらない」選択が、逃げない方向です。
ただ、自我優位だと、自分の都合の良い方に捉えてしまうので注意が必要です。
例えば、
家族から嫌われたくないから、今まで嫌いな家事をやってきたけど、やりたくないことはやらないが、逃げない方向ね。と、勘違いしてしまいますが、この場合なら、
家事から逃げていることになります。
宇宙には、
逃げれば、追いかけて来る。
追いかければ、逃げていく。
という法則があります。
10月24日に出版された、わたしが書いた本です。
第一章は、息子の発病から亡くなるまで。
第二章は、亡くなった息子とつながった奇跡。
第三章以降は、こころのしくみを書いています。
3月に書いた原稿で、幼かったわたしがいますが、ご興味のある方は、読んで頂けたらと思います。
来年には、2冊目を出版できるよう、成長し続けたいと思っています。