自我の世界に、どっぷり浸かっていた頃は、毎日が流れるように過ぎていました。
時間に追われている感じです。
「あれもしなきゃ。」「これもしなきゃ。」
そう思うのに、何一つ進まない。
じゃあ、そんなに何が忙しいんだと言われても、ただ日常を過ごしているだけで、昨日も今日も何も変わらない。
だのに、心の中では
「忙しい。忙しい。もっと自分の時間が欲しい。ゆっくりしたい。」
そんな叫び声をあげていました。
意識を、外の世界に向けるのではなく、自分に意識を向けるようになって、とてもゆとりがでてきました。
今、自分が何を考えているのか。
本当は、どう思っているのか。
今から、何をしようとしているのか。
どんなことを望んで、それをしようとしているのか。
その想いは、どんなわたしを捉えてるのか。
その選択は、望む方向へ向かっているのか。
自我の言いなりになろうとしていないか。
感情や想いが優先になっていないか。
文字にしてしまうと、そんなに色んなことを考えなきゃいけないのかと思うかもしれませんが、わたしは、思考ではなく、感覚を遣っています。
その感覚を文字にすると、8つになってしまいましたが、文字にしなければ、ひとかたまりで、同時に遣っています。
「自分の人生なんて変えることは不可能。」
以前のわたしは、そう思っていました。
その想いは、生まれてから死ぬまでの間を、ごっそりと捉えているような感じでした。
「今までの人生」と、「これからの人生」
みたいに、大きく捉え過ぎていました。
1秒が60回刻まれれば、1分になります。
1分が60回刻まれれば、1時間になり、1時間×24で1日となり、それが365日で1年。
1年と考えると、まだ先の話しと思ってしまいますが、1年も、結局のところ1秒が刻まれた結果です。
「今、この瞬間」が、1年後のわたしを創造しています。
1年前のわたしと、今のわたしが、何も変わっていなかったとしたら、
いつも、同じ選択、いつも同じ行動、いつも同じ方向へ意識を向けていたことになります。
「変わる」というと、環境が変わったことと思われるかもですが、わたしが思っている「変わる」は、意識のことです。
もちろん、意識が変わっていけば、観える世界も変わっていきますが、
わたしが望む成長は、意識の次元上昇です。
自我の世界にいた時は、
毎日々、「疲れた疲れた」と言い、
「家事をするのは、わたしばっかりじゃない。」と言い、
「お金があったら、仕事なんてさっさと辞めて、海外旅行にでも行きたいわ。」と言い、
義父母や両親、夫や子どものこと、職場やプライベートでの人間関係のことで、いつも悩みを持ち、
「本当は、もっとわたしがすべき仕事があるんじゃないのだろうか。」と思えば、
「何の為に生きていなけりゃならないんだろう。」と、自問自答する。
と、常にこのどれかで、頭の中がいっぱいで、
それが繰り返されていた状態でした。
自分に意識を向けるようになって、上記のことは、一切消滅してしまいました。
何故なら、いつでもタイムラインの変更が可能だからです。
重い周波数の感情を感じたら、「ゼロ」点にもって行き、リスタートさせる。
「ゼロ」点とは、フォーカスしない位置です。
言動や行動は、意識を向けた方向へと向かいます。
想いや感情が優位になると・・・
例えば、怒りの感情を持ったままだと、怒りの方向へ言動や行動が向いていき、
タイムラインは、その方向の終着点へと向かいます。
だからといって、我慢するとか、怒りをコントロールするとかのお話しではなく、
「何もなかった。」位置に戻すような感じです。
感情は、重い周波数が、胸にドンッときただけで、そこへ同じ周波数を持った感情がくっついたようなものです。
(『鏡の法則』を遣って、遣って、試して、試して、結果を観て、また遣ってを繰り返していったことで、コツを掴んでいきました。)
タイムラインを変更するというのは、誰もができることなのですが、自我に負けてしまうことで、変更できなくなってしまいます。
例えば、
「飲酒運転をして事故をした」という報道が流れます。
事故をした後で、
「飲まなければよかった。」と後悔しても、もう結果は変えられません。
この結果にならなかった、選択があったはずです。
でも、自我は言います。
「ちょっとぐらいならいいさ。」
「いつも大丈夫なんだから、今日も大丈夫だ。」
「たった10分のところへ行くだけだ。大丈夫さ。」
自我の言うとおりにしてはいけないと思いながら、自我の言うとおりにしてしまう自分への「言い訳」で、自分を誤魔化します。
でもこれは、わたしへのアドバイスでもあります。
「自分を誤魔化してはいないか。」
「自我優位になっていないか。」
いつも同じ方向へ意識を向けていないかと、
自分自身と、外の世界を観察して、
どこかで、タイムラインを変更すれば、今までと違った世界が観えるようになってきます。