『逃げない選択』
以前のわたしには、わからなかった選択です。
何故なら、そもそも逃げているなどと思ってもいなかったからです。
わたしたちは、毎瞬毎瞬、無意識に選択をしています。
もちろん、意識的に選択している時もあります。
「素麺を食べようか、蕎麦にするか。」
「アイスにするか、かき氷にするか。」
そんな日常的なことから、
学校や就職や結婚や、住まいを何処にするかどうかなどは、よく考えてから選択しようとします。
実のところ、
自分の人生に影響を与えるのは、何を選択したかではなく、その選択をするに至った
『意識の方向』を、どちらに向けたかで、その先のタイムラインは決定してしまいます。
人生の転機となるような選択は、慎重によく考えて選択するのは、自分のこれからの未来を考えた時、こちらを選択した方がいいだろうと思って選択しています。
それは、誰かから進められたとしても、強制的に選択させられたにせよ、
そういう経過に至ったわたしが、選択しています。
そんな選択と、日常の何気ない無意識に選択していることが、
同じレベルで、自分の人生に影響を与えているなどとは、思ってもいませんでした。
朝起きて、身支度をして、学校へ行ったり、仕事に行ったり、家事をしたりという日常は、ルーティンであり、同じ選択をしていると思っています。
同じ毎日が繰り返され、何も変わらないと思っています。
でも、必ずその選択をするに至った、直前の想いがあるはずです。
ご飯を作るにしても、
「めんどくさいなぁ~」 と思いながら作るのか、
「美味しくなればいいなぁ~」 と思いながら作るのか。
できた料理が、味も見栄えも全く同じであっても、
この先に続くタイムラインは、
変わっていってしまいます。
でもわたしは、一つの選択をすれば、もう一つの選択をした結果を観ることはありません。
大抵は、後悔した時に思います。
「あぁ、やっぱりあっちを選択していればよかった。」 と。
毎日、料理を作ることや、食器を洗うことや洗濯をすること、掃除をすることは変わりません。
どんな料理を作ろうと、どんな食器の洗い方をしようと、どんな洗濯や掃除の仕方をしようが、それは、必ず自分の想いから現れた結果です。
美味しい物を食べさせたいと思うなら、丁寧に作ります。
気持ち良い部屋にしたいなら、掃除の方法も変わってきます。
必ず、自分の想いが、結果に現れてきます。
考えてみれば、当たり前のことなのですが、そんなことは全く考えてもいませんでした。
でも、その想いが、タイムラインを決定しています。
「やっぱり、あっちを選択していればよかった。」
そう思う時は、必ず迷いがあって、でも、こちらを選択した。
一発目の心の声を無視した結果です。
「あっ、あれをしなくっちゃ。」
「でもま、いっか。明日やろう。」
ハインリッヒの法則じゃないですが、
これを300回繰り返せば、必ず『否定』の結果が具現化します。
「あっ、手伝った方がいいかな。」
「でも、めんどくさいし、なんか、手伝ってくださいオーラ満載だし。そんなのに従うのってイヤだから、見て見ぬ振りをしようっと。」
この何気ない、わたしの人生に何の影響も与えないであろう毎瞬の選択が、
わたしの人生に、最大の影響を及ぼしていました。
一発目の心の声が、本当のわたしの声です。
そのまま選択すれば、『肯定』の流れに乗っていきます。
それを阻害するのが、自我のわたしの声です。
めんどうだとか、やりたくないとか、ブツブツ言い始める声です。
こちらを選択すれば、『否定』の流れに乗っていきます。
この一発目の声そのものから『否定』である場合は、
相当苦しい生き方をしていると思います。
どの扉の向こうに、幸せがあるかではなく、
選択する前に、もう決定されています。
何故なら、今のわたしが選択するからです。
大事な時だけ、『肯定』の選択をすればいいと思うかもしれませんが、
それは、何の準備もせずに本番を迎えるのと同じです。
『肯定』のタイムラインに乗り続けることに『理』があります。
『肯定』の選択とは何かを常に意識し、その選択をしていくと、『否定』の選択を選ばなくなっていきます。
習慣づいていきます。
人間の体は、継続していくと、無意識にやるようになっていきます。
慣れるまでやり続ければ、あとは勝手にその方向へ向かっていきます。