『魂の羅針盤』の向く方向とは、
思考、言葉、意識、行動全てが一致している状態です。
遥か向こうに輝く、1点の光に、毎瞬焦点を合わせていきます。
最初の頃は、大変でした。
頭の中は、ゴチャゴチャと、やかましく、色んな考えや、色んな想い、色んな感情の言葉が入り混じっていました。
そんな状態で言葉を発しますから、
「あちゃ~ えらいことゆうてもうたがなぁ」
と、気づいた時には、既に遅しの状態でした。
本当は、やりたくないと思っているのに、無理やり行動に移しているから、時間はかかるし失敗するし・・・
本当は、こうしたいのに、そんなことをしたら、みんながどう思うかが気になってやらなかったり・・・
本当は、そんなつもりで言ったわけではないのに、誤解されたり・・・
本当は、やらなきゃならないのに、理由をつけて、やれていない説明をしたり・・・
全てのわたしが一致することは、皆無に近い状態でしたが、それが当たり前であり、そもそも一致したことがほぼないのですから、一致させようとすることはありませんでした。
自我を、ひたすら手放していったとき、
頭の中が静かになってきたり、
胸のモヤモヤが有る時と無い時の区別がついてきたり、
頭で思っていることと、胸に感じる感覚が一致していることを行動に移すと、心地良いということがわかってきたことで、
全てのわたしを一致させることが、『魂の羅針盤』の向く方向だと、わかっていきました。
目の前には、容赦なく現実が現れます。
その現実を遣わせてもらって、羅針盤を調整していきます。
思考、言動、意識、行動のどれか一つでもズレた時は、課題投下されています。
課題に向き合えばいいだけなのですが、
自我は、めんどくさがり、観て見ぬ振りをします。
溜まり過ぎた課題は、もうどこから手をつければいいのかわからなくなり、そのうち放置することが当たり前になっていき、
霊性進化することが幻想世界であり、現実の世界が本当の世界だと、自我の世界に戻っていきます。
どんな現実が目の前に現れているのか、
目の前の現実を、どう捉えているのか、
そう捉えたことで、どんな振動を胸に感じているのか、
それがわかるのは、わたしだけです。
思考、言葉、意識、行動の全てが一致しているのか、何処に不一致があるのかがわかるのも、わたしだけです。
ズレた羅針盤を戻すことができるのも、わたしだけです。
自我の世界から脱出できなくても、誰からも怒られたりしません。
自我の世界から脱出できたとしても、誰からも褒められたりしません。
だのに何故、脱出しようともがくのか。
それは、わたしがスピリットだからです。
『魂の羅針盤』は、わたしがスピリットに戻る方向へ導いていきます。
羅針盤の示す方向からズレていくと、
意欲がなくなったり、
体調を崩したり、
何をやっても満足しなかったりすることの原因を、外の世界のせいにしていきます。
言い換えれば、
そういう状態になった時は、『魂の羅針盤』からズレているんだと素直に認めて、
課題に取り組むことです。
人が苦しい思いをしたり、辛い思いをした時に、「死んだ方がましだ。」と思うのは、
何も考えたくない。
辛い感情や苦しい感情を味わいたくない。
と思うからです。
自我の世界から脱出すれば、
肉体から離れなくても、この現実世界に生きながら、
楽な世界にいられるのです。