雨が降って、その水が蒸発して雲になって、また雨が降ります。
ハチが、花の蜜を吸いに来て、花粉を運んでくれて、また花が咲きます。
体の中の血液が循環して、全ての臓器が生かされます。
そんな循環があるように、
『意識の世界』と『現実世界』も循環しています。
その流れを、せき止めているのが、自我意識です。
私が正しいのか、あなたが正しいのか。
私が勝ったのか、あなたが勝ったのか。
この世界は、勝敗を決めるために存在しているのではありません。
自分が観る外の世界を遣って、
ただただ、次元上昇していく。
一人一人が持つ、『意識の世界』と『現実世界』を、遣いこなしていく。
わたしが、
「やってみたいなぁ」
「知りたいなぁ」
そんなふうに思うと、
その世界がわたしの目の前に広がり始めます。
それはまるで、魔法使いが魔法のスティックを、一振りしただけなのに、一瞬にして世界が変わってしまうような感覚です。
そういうと、自我意識は直ぐに、
「何も変わらないじゃないか。いつもと同じ風景しか見えないじゃないか。」
「私の望みなんて、ちっとも目の前に現れないじゃないの。」
そう言いたがりますが、
霊性進化を目的にこの世界で生きているスピリットにとって、風景は課題設定の材料に過ぎません。
わたしが観る世界は、わたしにピッタリの課題設定になっています。
その課題設定が不服なら、遠慮なく課題をクリアして、どんどんと次元上昇していけばいいわけです。
誰に遠慮しなくても、自分の世界は自分で変えられます。
『現実世界』が、わたしの意識の投影であるのですから、わたしの『意識の世界』を変えていかないと、『現実世界』には投影されないわけです。
『現実世界』は、何をするにも時間がかかります。
その時間が存在することで、スピリットであるわたし達は、『学ぶ』ことができます。
『意識の世界』を変えることができるのは、
今、自分が観ている『現実の世界』に満足することから始まります。
仕事は上手くいっているけど、家族との関係は良くない。とか、
友だちとの関係は上手くいっているけど、家族との関係は良くない。とか、
お金は使いたい放題あるけれど、社会とのつながりが上手くいかない。等々
バランスの悪い状態では、いつまでも今のまま。
わたしの全てを調えていく必要があります。
課題は、必ずバランスよくやってきます。
わたしが生きている日常全てが調うように、
出る杭や足らない杭は、気づきという金づちを遣って、調えられていきます。
『現実世界』だけを変えたい。
『意識の世界』だけを変えればいい。
この世界は、循環することで創られています。