自分の思う通りにならない時、
自分のことを悪く言われる時、
『悩み』が生まれます。
悩んでいるのは、とても苦しいので、何とか自分の思う通りにならないものかと考えを巡らせます。
うまくいく方法はないかと色々調べたり、
「私のことを悪くいうのは止めて」と、言ってきた本人に言うか、誰かから言ってもらおうか。と、またそこでも悩んでしまいます。
この世界は、陰陽一対になっています。
コインに表と裏があるように、前があれば後ろがあるように、男がいれば女がいるように。
と、これは観えるモノです。
私たちの悩みが生まれるのも、必ず自分にとって、好むモノと好まないモノの一対になっています。
それが欲しいと思うのは、自分が持っていないからです。
好きになって欲しいと思うのは、好きになってもらっていないからです。
悪口を言われてイヤだと思うのは、褒めてもらったら嬉しいことを知っているからです。
と、これは観えないモノです。
私たちは、
観える世界という、現実世界にいる自分と、
観えない世界という、意識の世界の自分の両方の世界を持っています。
現実世界の自分と、意識の世界の自分で一対です。
現実世界という観える世界を観て、
「あれが欲しい。」
「これは嫌だ。」
と、思っているのは意識の世界の自分です。
外の世界を観て、「イヤだ」と思っているから、流れは
外 → 自分
と思ってしまいますが、流れは、
自分 → 外
です。
何かを作るときを考えてみるとわかりやすいのですが、例えば
折り鶴を折ろうとする時、必ずこの完成図を頭にイメージ(意識の世界)してから、折り紙を実際に折る(現実世界)。
この流れは、
意識 → 外
です。
この流れを私は知らなかったから、『悩み』という意識世界のことを、現実世界で解決しようとしていつまでも悶々して、時間が忘れさせてくれるのを、ひたすら待っていたわけです。
明日へ