今日、母が実家から、私の家にやってきました。
朝から実家に行き、最後に使用した物の荷造りをしました。
家の中は、本当に綺麗にしてありました。
1時に引っ越し業者の方がみえました。
2人だったのですが、1人は女性。
それも細くて、背も高いわけでもない。
だのに、段ボールは2箱持つし、冷蔵庫も一緒に運ぶし・・・
すげぇなと思いました。
積み込むのに2時間近くかかり、私と母は、冷蔵庫や洗濯機をのけた後を掃除し、一つ一つ部屋を確認して、忘れ物がないか確認しました。
片づけや掃除をしている時は何も思わなかったのですが、母を車に乗せた後、私が最後の戸締りをして庭に出て、家を改めて見ると、やはり何だか、こみあげてくるものがあり、少し、うるっとしてしまいました。
感謝の意を込めて、深々と一礼して、その場を立ち去りました。
実は、今回のこの、家が売れ、母がうちに来ると言う出来事には、とても御縁がありました。
今、父がお世話になっているサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の理事長は、女性の方(Hさん)なのですが、実は、その方のお父様が、私の父と母の結婚を取り持った方だったんです。
Hさんは、母より二回りほど年下ですが、母が父の所に見合いに来た日のことを、当時小学生だったのですが、よく覚えていると話してくれました。
母は、自分たちを取り持った方の娘さんが、そのサ高住を開設したことは知っていましたが、全く会う事はありませんでした。
ただ、実家の前の家が、そのHさんの采配で(Hさんは、不動産業をしています)売却できたこともあって、うちの家もそのうち、お世話になりたいなぁと話しをしていました。
昨年の秋ごろ、実家あたりで家を探している人がいると、母が小耳にはさみ、思い切ってHさんに問い合わせた事がきっかけで、再び御縁が始まりました。
結局、最初に家を探していた方は、その後入院されたりして、話しが先に進まない状態でしたが、とりあえずHさんに、家の事を話すきっかけとなりました。
そんな中、父がイレウスになり緊急手術をすることになりました。
父は、認知症が始まっていて、パンツを後ろ前に履いたり、脱いだ服をまた着たりと、母が気にかけていないといけないような状態になってきていました。
でもまだ、お風呂も入れるし、食事もトイレにも行けていたので、介護サービスをつける必要もなかったわけです。
でも、イレウスで入院したことで、退院後、母が再び父の介護をするのは大変だと思い、そのサ高住の理事長であるHさんに相談したところ、ちょうど1部屋空いていて、父は退院と同時に入所することができました。
結局のところ、そのHさんが、サ高住で仕事をしてみえる宿舎として、うちの実家を買い上げてくれたわけです。
今回のこの一連の流れを観察して気づいたことがありました。
1つ目は、母の行動。
母は、自分の胸のがモヤモヤしているのが、大っ嫌いなんです。
だから、そのモヤモヤが何かを明確にして、必ずそのモヤモヤがスッキリできるように行動を開始します。
そして、1人で住み、1人で片づけをしている母の話し相手は、私の息子、幸太郎でした。
母は、幸太郎と常に話しをし、うまくいかない時は、幸太郎にお願いする。すると解決すると言う事を繰り返していたようでした。
2つ目は、ソウルメイトと言われるグループの存在。
私は、スピリチュアルでよく使用される言葉の事は、あまりよく知りません。
でも、スピリットのグループが存在していると実感します。
私たちは、テレビを見たり、ネットをみたりして、世界は広いなぁ、地球は大きいなぁと思っていますが、私が深く関わるスピリットは既に決まっていると、最初からグループになっていると感じました。
3つ目は、父のイレウスのこと。
父は、どちらかと言うと、家を離れたくない人でした。
母1人が決断したことで、どんどん話しが進んでいきましたが、父がいたらそうはいかなかった。
また、父がイレウスにならなかったら、どのタイミングで介護サービスを利用するかのタイミングをつかむのは、とても難しかった。
また、父は今、どんどん記憶を無くしており、お正月には、自分の家にいるのに、「ここは、自分の家じゃない。」と言い出していました。
父がイレウスになったタイミングはベストでした。
4つ目は、売却のこと。
母も私も、家を売却すると言うよりも、「何とかして欲しい」そう思ってました。
結局、何とかなり、お金も入った。
この頃私は、お金は、どういうしくみを持っているのか、とても知りたいと思い、色々実践しながら、観察していた時でもありました。
それに、Hさんに相談はしていましたが、そこに執着はしていなかった。
※この件については、いつかまたブログで書きたいと思っています。
5つ目は、母の役割について。
母は、明日で89歳になります。
母は、以前から、実家の近くにあったお墓を、兄の家の近くのお墓に移動させたり、代々仏壇に入れてあった戒名を全部お寺さんに委ねたり・・・まるで、代々つながっていたあの家を、嫁いできた家であったにも関わらず終了させることが役割にあったのではないかと思えました。
6つ目は、スピリット意識について。
昨年夏の、母の病気入院から、私はずっと実家と関わってきました。
そして、今回の売却のために、父にサインをもらったり、Hさんとのやり取り、父の入所の事や準備、実家の引っ越し・・・
以前の私なら、疲れ切っていたと思いますが、疲れない。
睡眠時間も、ほぼ毎日4~5時間程度。でも、寝不足感がないし、体に重さがない。
どうも、思考優位であると、人は疲れてしまい、スピリット意識優位であると疲れないように、この肉体はできているんだろうなと実感しました。
長々と、気づいた事を並べましたが、
一言で言えば、
何も考えない事がうまくいった。
そんな感じです。
母は、みんなと話しをしながら食事を食べれることを喜んだり、築70年の実家でしたから、気密性がよくありませんでしたから、どこか隙間風みたいな寒い家だったのに、エアコン20度でも暖か過ぎると言い、お風呂も直ぐに冷えるタイル張りから、今風のお風呂に入ることができて、夢じゃないんだろうかと言ってました。
これから、色んな炙り出しがあるかもしれませんが、炙り出しがあったら内観して外す。そして行動。それを繰り返しながら、まだ見ぬ『ゼロ』の世界を見て見たいと、今日もビールを飲んで眠りにつきたいと思います。