「みんな、集まってぇ~。今から、誰がどんな役を演ずるか決めるから~」
「は~い」
「今回の人生は、今までの人生より何倍も凄い人生のシナリオだからね。
もう、感情に振り回される人生じゃなくて、それを知った上で、新しい今までに経験したことのないシナリオを演じるよ。」
「へぇ~、どんなシナリオ?」
「どっちみち、ここで相談したことなんて、生まれた時には忘れてしまうんだろ?」
「そこがいいんじゃないのぉ~。プレゼントだって、中身がわかってたら、おもしろくないし。」
「じゃあ、ちゃんは、お父さん役をしてくれる?ものすごい頑固で、人の言うことなんか聞く耳持たないようなお父さん役。しっかり演じてよ。」
「じゃあ、ちゃんは、子どもだけど、お父さんが何故そんなに頑固だったのか
ちゃんに気づかせる役をしてくれる?」
「わかった。あの手を使って、わかるようにするよ。」
「チームワークが大切だからね。しっかり役を演じてよ。
悪い役も良い役も、どちらも同じ意味をもってるからね。」
な~んて、私たちは、相談してきたんだろうか。
ん~、多分、相談なんてないな。
一瞬のうちに理解し合える。
ん~、多分、理解って言うのもないな。
今の私が想像できる範囲など、私たちがいた世界と比べたら、きっとリンゴに針を少し突いた程度。
それも、ないか。
いつか、このボディを持ったまま、その世界を走馬灯のように見れたらいいのに。
でも、例え見れたとしても、このボディを使って、この人生を体験することに変わりはない。
このボディを持ってこそできること。
このボディを持ったからこそ、できること。
地に足をつけ、自分軸で生きる。
どんな体験をしたかったのか?
ハイヤーセルフと1㎜ たりともズレずに生きる体験をしてみたい。