この景色を楽しむのに、『オール』はいらない。
でも、不安で『オール』を捨てられない。
おまけに『オール』を使って、上流に向かおうとする。
ちょっとでも、『オール』を漕ぐ手をゆるめれば、たちまち下流に流されてしまう。
不安と恐怖の戦い。
そんな生き方をしていた。
『ゆだねる』
自分の人生を『ゆだねる』ことなんてできない。
今まで蓄えてきた知識や経験、ノウハウ。
これを使わずに『ゆだねる』ことなんてできない。
『ゆだねる』
いったい誰に『ゆだねる』のか。
『本当の自分』がいるなんて知る由もなかった。
『ゆだねる』のは、『本当の自分』
『オール』は、『観念』
『オール』は、ある時期まで必要。
『観念』は、ある時期まで必要。
でも、もう『オール』はいらない。
ただ、景色を楽しみ、川の流れに沿って流れていく。
何の抵抗もなく、ただただ『ゆだねる』
いきつく所は、海と言う『調和の世界』