今回も「ベイビーステップ」を描かれた、勝木 光氏の漫画本 8巻に書かれている内容を紹介したいと思います。
コーチ:「まず、人間の行動には「意識」と「無意識」があるのはわかってるよね。「理性」と「本能」でも、わかりやすく「頭」と「身体」でもいいんだけど。理性的な丸尾君(主人公)と本能的な丸尾君は、2人合わせて1人だから、片方を消すことはできないよね?」
理性的な丸尾
〇理論的に考える。
〇計画を立てたり物事を判断する。
〇感情のコントロール
本能的な丸尾
〇欲求
〇好き嫌い
〇直感
〇感覚
丸尾:「まぁ・・・そうですよね。」
コーチ:「だからこそ、この2人のバランスを取るのって実はすごく難しいんだ。例えば、丸尾君は「やらなきゃ」って理性の方が強すぎて、本能の声が聞こえにくくなってた。
だるい~、つかれた~、ねむい~、走るのあきた~
それを無視して
もっと速くならないと、もっと体力つけないと
丸尾:「それって、悪いことですか?」
コーチ:「悪くはないよ。でも良くもない。だって、キミの本能は、消えてなくなるわけじゃない。実はちゃんとキミの半分としてそこにいて、ストップをかけてるんだから。」
うでおもい~、おなかすいた~、やらなきゃやらなきゃ!!
コーチ:「こんな状態で練習してても効率的じゃないんだよ。かと言って、本能に忠実すぎると練習にならないから理性も必要。一番いいのは理性で「やらなきゃ」と思ってる時、本能も「やりたい!」と言ってる状態なんだ。もちろん、この状態になるのは簡単じゃないよ。でも練習次第で近づくことはできるんだ。その最初の練習が「本能の声を聞いてやる」こと。それが出来たら次は「本能を味方にする」練習。つまり、本能が好きだと言っている練習からやっていくんだ。「好きこそものの上手なれ」って、言うだろ?
本能が好きな練習は、楽しいから集中できて早くうまくなる。何かがうまくなると、それを生かしたくなって他のものもうまくなりたくなる。この相乗効果が大きいんだ。」
丸尾:「でも・・・俺、練習は基本的にどれも好きなんですけど・・・。」
コーチ:「だったら、今なら何が一番楽しめるか。本能に聞いてみるといいよ。」