3月22日 午後1時から葬儀が行われた。

 

 

 幸太郎の中学・高校時代の同級生、お世話になった先生方も葬儀に参列して下さった。

 

 

 

 あなたの、この世で写る最後の写真を撮った。

 

 

葬儀が終わり、出棺。

 

そして、火葬場へ向かった。

 

 

 「最後のお別れを」と、棺桶の小窓を開けた職員が

 

 

「びっくりしたぁ~ 仏さんかと思った・・・」と驚いた。

 

 

 幸太郎は、抗ガン治療で抜けていた髪が生えそろい、まつ毛も伸びていた。

プレドニン(副腎皮質ホルモン)と言う薬を飲んでいたため、頬がふっくらとし、口も小さかった。

 

 

参列した人たちも、主人も私もみんな、

 

 

「仏さんみたいだ。」そう言った。

 

 

 私は、その顔を写真に収めたい衝動にかられたけれど、きっと執着してしまうと

自分の感情を抑えた。

 

 

 

 でも、数日経ってもあの仏のような幸太郎の顔を忘れることができず、ネットで検索し

そして、やっとみつけた。

 

 

私はこの写真を、携帯の待ち受け画面にしている。