すっかり秋めいてきました。
おさともさんから
先日新米をいただきまして。
これがむちゃくちゃおいしいです。
シーズン到来ですね～
さて、すこし前になりますが
『天空の蜂』を見てきましたので、
感想を記録しておきたいと思います。
内容に踏みこんでますので
予備知識を入れたくない方は
スルーしてくださいませ
あと、無駄に長いです
すみませんm(__)m
映画の方が好き
原作も読みましたが
映画の方がよかったです。
原作では
BigBの内部に取り残されてしまうのは
江口洋介さん演じる湯原の息子ではなく
部下の息子です。
でも、湯原の子・高明が
ヘリで連れ去られてしまうことによって
原作にはない湯原親子の葛藤が
明らかになり・・・
おびえながら父を信じ、がんばる高明と
父としての自覚を取り戻して
なんとか高明を救おうとする湯原とのやりとり、
そして自衛隊員による命がけの救出劇は
涙なしでは見られませんでした
演技派！
キャスト陣の顔ぶれの豪華さは
前宣伝通りですが、
実際のヘリを使った派手なアクションなど
エンタテインメント色も強い演出に
まったくひけをとらないキャスト陣の演技が
圧巻でした。
特に、三島を演じた本木雅弘さんは
パンフレットにも書かれていましたが
すでに登場のシーンから
異様な雰囲気を漂わせていて・・・
三島は息子を喪ったのに、原因となった子もまた
【沈黙する群衆】の犠牲者。
見て見ぬふりをされるだけの。
三島の持って行き場のない怒り・悲しみが
向いた矛先は・・・
雑賀を演じた綾野さんも凄まじかった～
原発の作業員として働き
放射線によって身心を汚染され
社会に対して憎しみを抱き暴走する雑賀。
そんな雑賀は
原発が産みだす電気を使う私たちに
つきつけられた暗部の象徴ですよね。
雑賀は汚れた身なりでした。
【沈黙の群衆】たちよ
雑賀を直視せよ
堤監督から
命題をつきつけられた気がします。堤監督の描くグロさ
『SPEC』同様
『天空の蜂』でも随所に
グロテスクな表現が見られました。
堤監督が描く暴力表現
私はニガテですが
『天空の蜂』では
それが活きていたと思います。
原子力を使うということは
痛みを伴うかもしれないことなのだと
その覚悟はできているのかと・・・
BigBの開発者と原発技術者
湯原と三島
刑事と地元の人々
新陽の所長と大臣
登場人物たちはしばしば言い争い
ぶつけあうセリフの一つ一つが重かったです。
三島がマスコミに送った最後のメッセージは
幸か不幸か
映画では送信されませんでした。
しかし、ここで三島が予見していたように、
新陽の事件から26年後、
東北大震災が起きてしまいます。舞い降りる翼
向井さんの登場はとても清冽でした。
BigBが日本全土を揺るがした
暑く熱い1985年8月8日・真夏の敦賀湾から
一気に舞台は2011年3月の
雪が降りしく東北へ。
東北大震災で被災した人を救う
ヘリの搭乗員として
沈痛な面持ちで上空から降下する自衛隊員
（湯原の子・高明の成人した姿）という役どころ。
映画全体を覆っていた熱は急激に失われ
ヘリは凍てつく地面へ。
小学生だった高明の
三島を見つめる目が
向井さんの目にオーバーラップするシーンが
意味深長でした。
けっきょく起こった原発事故。
本来、明るい未来を担うはずだった
あのときの子どもたちは
復興の担い手となることに・・・
映画オリジナルのこのシーンは
とても示唆に富むものになっていたかと。
こういう役
クールな外観とあいまって
向井さんハマりますね～
他に考えられない。
稀有な方だと思いました。
『天空の蜂』
私にとって今年いちばんの映画に
なりそうです。
さて、いよいよ来週から
『遺産争族』ですね。
いくつか雑誌のインタビューを読みました。
TV Fan
育生は遺産について争う人々と
同じ土俵に載らないという戦い方をする人。
逃げているわけではない。
ここは自分のフィールドではない、という意味で
戦わない。
すごく共感できる。
周囲の出来事はもちろん
世間や国と宗教観という広い視野で見たとき
戦わないで平和が得られるなら
それに越したことはないし
それができたら本物の救世主なのかもしれない。TV ガイド plus
河村家と育生は価値観が違うが
互いに影響しあっていく
戦わない生き方について
育生も内面の葛藤はあるだろうし
自分もいい仕事をするとか
常に戦ってきた。
他人の評価を気にせず飄々としながら
楓を守るのに必死な育生の生き方は
戦う側面もある
育生の考え方 私は好きです
先日
娘の学校で運動会があり
振替で給食のない日に
お弁当を作りました。
いちおうキャラ弁です
でも、学校でフタを開けたら
海苔がフタについて
なんだかわからなかったみたいです～
