近大図書館司書課程、図書館概論のレポートで、2016年に提出し合格したものです。

よかったら参考にしてください。

なお、類似レポートは、再提出になります。

 

 

設題

テキストから情報技術に関する章を4つ以上特定し、

     特定した各章の内容がどのように関連しているかについて論述して下さい。

     更に、特定した各章の内容が組み合わされて図書館でどの様に応用されているか具体例を

   一つ挙げて論述して下さい。

 

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     まず、テキストの第1章、第2章、第3章、第6章、第7章、第8章の各章がどのように関連しているかについて述べる。

   現代は情報社会と呼ばれるが、情報技術の根幹ともいえる基本技術は、第3章によると、コンピュータ、ネットワーク、データベースであるとしている。

1990年代にインターネットが普及し、コンピュータの性能が向上することで、膨大な量の情報をネットワークから引き出すことが可能となった。ワークステーションではOSとして、第2章1節の技術、UNIXがインターネットの発展に貢献しているといわれる。OSは、コンピュータの作動・機能させる最も基本的なものである。また、企業や官公庁、大学などの組織内に敷設されたネットワークは、第1章4節の技術で、LANという。この第2章1節のUNIXの技術と第1章4節のLANの技術は、インターネットの普及に関連している。

インターネットの普及には、第2章1節の技術である、WWWWeb)も大きな影響を果たした。WWWと共に第7章に記されている技術、サーチエンジンも開発され、この第2章1節の技術であるWWWと第7章のサーチエンジンの技術は、 現在の情報化社会にとって欠くことのできない構成要素となっているという点で関係している。WWWのページは第2章3節にある通り、HTMLによって記述される。HTMLは、タグを使って表現し、文字だけでなく画像や写真、音声を表示することが出来るため、豊富な情報の発信・提供を可能にしている。このHTMLと兄弟関係にあるマークアップ言語として、第6章7節2項の技術、XMLがある。これは文章の構造記述用に特化したものであり、蓄積されたデータ量が膨大になっても、高速検索を可能とする。XMLで蓄積されたデータをXMLデータベースと呼ぶ。このように、第2章3節のHTML、第6章7節2項の技術のXMLも、関連している。

データべースは我々の生活に深く関わっており、その一つに第3章3節3項のPOSシステムがある。POSとは、販売時点情報管理と呼ばれ、商品の管理の他、顧客情報管理も可能で、効率的な経営を可能にする。

情報技術において、コンピュータはその基本であり、安全・確実に運用されなければならない。コンピュータウイルスや不正アクセスなどの対策として、第8章のセキュリティ対策が重要になる。データベースにより、様々な情報が管理されている以上、個人情報などの保護は重要な課題である。このように、第3章3節3項のPOSシステムのような情報管理システムには、第8章のセキュリティ対策が必ず必要だということで関連しているといえる。

 

     ①の技術を、第5章5節5項の検索、貸出、返却システムを挙げて、一般的な図書館でどのように応用されているかについて考査する。

 第2章1節のOSUNIXワークステーションなどを搭載したコンピュータでシステムを構築し、第1章4節にある技術のLANを利用したネットワークの環境を整える。また、図書管理システムを使って、資料を管理する。その際、蔵書すべての資料のマスター登録が必要である。さらに、第2章1節の技術、WWWを使って、ホームページを作成する。第2章3節の技術、HTMLを使用することで、画像や写真を使って、情報をより詳しく利用者に伝えることが可能となる。このホームページを利用することで、図書館の利用者は、来館することなく、自分の求める資料が現在どのような状態であるか、いつでもどこでも、ネットワークに接続可能な環境なら、調べることができる。

ホームページから資料の検索をするには、第7章の、サーチエンジンにより、本の題名だけでなく、著者名や出版社、キーワードだけで探し出すことも可能である。データベースに、第6章7節2項の、XML技術を利用した場合、マークアップ言語が文書の構造記述用に特化していることから、より的確に検索が可能となる。

検索した資料が貸出中の場合には、近隣図書館の蔵書を調べ、予約をすることができる。各図書館とのネットワークを利用することにより、効率的に検索することが可能となる。

貸出、返却には、第3章3節3項のPOSシステムが効率化を図れる。資料にはバーコード、もしくはICタグを取り付け、図書のIDを登録しておく。貸出手続きには、スキャナでバーコード、もしくはICタグを読み込むことでOPACにより検索された資料が、貸出者のIDと関連付けられ、貸出手続きが完了する。返却には、資料のICタグを読み込むことで、関連付けは解除され返却業務は完了する。最近では、利用者自身が貸出画面を操作し、貸出返却手続きをする場合もある。

貸出者のIDは、第8章のセキュリティ技術であるユーザー認証技術を使うことで、予め許可された利用者だけが情報にアクセスでき、貸出や返却、または予約などの操作が可能となる。セキュリティ技術は他にも、ファイアウォールやアクセス制御技術があり、コンピュータウイルスや不正使用の対策に使われている。

情報技術は私たちの生活に深く関わっており、それらの技術を利用することで、図書館の検索、貸出、返却システムにおいても、大変便利で効率的となる。しかし、それらを安全に利用するには、セキュリティ対策が欠かせない。

 

 

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講評

前回の講評に対応して論述されているのがわかります。合格です。

科目終末試験頑張ってください。

 

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このレポートは2回目で、合格がいただけた時のものです。

Wordで下書きしたものを、こちらにコピーしましたが、

体裁が悪く見にくくなってしまいました。

 

先輩方のブログを見ると、どこもこの科目には苦労されたとあり、

設題だけではないルールがあるようで、

たくさんの方のレポートを見て研究し、その上で作成し提出した

のですが、再提出でした。

2回目で合格がいただけて、とてもうれしかったです。

 

ちなみに、再提出だった時の講評を記しておきます・・・

 

『論旨はわかります。しかし残念ながら設問①では、章と章の関連性の論述が不明慮です。

設題②では、章の組み合わせの論述が有りません。

更に、設題①と②との論述量のバランスが悪いです。

全体修正して再提出してください。

レポート設題集の「レポート作成上の留意事項・ポイント」を熟読してレポートを作成して下さい。

設題①と②との論述量がほぼ同量となるようにレポートを作成して下さい。

設題①ですが、あなたが特定した各章の技術の関連性を論述してください。

どの章がどの章にどのように関連しているかが分かるように論述して下さい。

章の内容を単に説明しているだけの論述は、不要です、零点です。

このことはレポート設題集の「レポート作成上の留意事項・ポイント」に既に記載されています。

例えば、第1章のA技術と第2章のB技術とは、〇〇〇で関連(関係、共通)している。

第2章のC技術と第7章のD技術とは、×××で関連(関係、共通)している。と言ったように章・技術を見つけて論じてください。

課題①はどれだけ教科書を読んで、勉強しているのかを試すための課題でもあります。

設題②の最初に、設題①であなたが特定した総ての章を組み合わせて行われている図書館での業務やサービスを一つだけ特定して明記して下さい。

次に、例えば「第1章のA技術・・・第2章のB技術・・・第三章のC技術・・・」のようにどの章のどの様な技術かを明記しつつ、特定した総ての章の技術をどのように組み合わせれば、一つの応用例(業務又はサービス)になるかについて、設題②全体を通して論述して下さい。』

 

・・・・とのことでした(^^;)

 

スクーリングでお会いした学友の皆さんも、

この科目に手こずったと、その話題で盛り上がったほどです。

 

それと、『零点です』は、再提出の方にはよく書かれているようで、ショックを受けたって方が多かったです。

私も、衝撃で思わず心が折れかかりましたが、みんなそうなんだぁと思って立ち直りました(^^;)