日帰り出張で、三重県御浜町へ。どうやって行くか、かなり下調べしつつ悩んだ。

 

なにしろ熊野市ー新宮の間のJR東海の普通列車は数時間に一本しかない。

この間はバスも走っているのは知っていたので、バスの時刻表を調べてこちらのほうがだいたい1時間に一本走っていることはつかんだ。

 

ただ、猛暑のなか駅ないしバス停から用務先まで坂道を上がっていく気が失せ、車で行くことにする。といって自家用車となると、これはこれで面倒。

 

橿原市に住んでいた頃ならともかく、奈良市からなので、朝のラッシュの時間帯に京奈和道の渋滞にひっかかるのもイヤだし、かといってYahoo!カーナビアプリで検索すると名阪国道ないし新名神経由を提案してきて、これはこれですごい走行距離。

 

結局、朝は天王寺から新宮まで行く「くろしお」の始発に乗り、新宮でレンタカーをして、帰りは新宮から「南紀」で松阪へ行き、近鉄特急で奈良に戻ることに。

意図せず紀伊半島を一周する形になった。「南紀」は午後5時半、「くろしお」はその15分後にそれぞれ最終便が新宮駅を発車するが、自宅の最寄り駅到着はなんと「くろしお」のほうが一時間後。行きは新宮着にズレがあって「くろしお」にしたが、帰りは断然「南紀」を選ぶ。それだけ串本までぐるっと回るのは時間がかかる、ということ。

 

自宅の最寄りのバス停のダイヤの関係から、「くろしお」に乗車する30分も前に天王寺駅に着いてしまう。朝っぱらから蒸し暑く往生するが、駅の構内図に待合室がない。駅全体をうろうろしたあげく、諦めて15番線の先頭に来たら、待合室あるじゃん...やっと空調がかかっているところに入れてホッとする。後でネットで見たら、ちゃんとJR西日本のホームページだとその位置に待合室がある、と出ていた...関西空港に向かう「はるか」があるんだから、待合室がないわけがない、とは思ったが...

 

朝8時前に天王寺を出て、新宮着は正午前。実に4時間も乗車するわけで、山陽・九州新幹線なら新大阪から熊本まで行けてしまう。スマホのバッテリーがあやしくなっていることもあり、JR西日本の新しいお得なきっぷの体系で旧J-west1000ポイントでグリーン車に乗ることができるチケットレスを使い、グリーン車を一ヵ月前に予約。

 

 

予約時点で15席あるグリーン車は私以外ゼロ。がらがらか、と思って乗車したら、実際には空き席1しかなかった。和歌山で空き席2になり、今までと同じく白浜でごそっと降りたが、それでも串本で6席埋まっていたから、長時間乗る人たちはやはりグリーン車を選んでいるのかも。一人席を選べるし、コンセントがあるのはやはり助かる。

 

周参見駅より南は初乗車。串本駅は車でそばを走ったことはあるが、ホーム側から見るとやはり雰囲気が全然違う。橋杭岩を撮ることができなかったのは残念。

 

 

ロケット発射基地の管理センター。「くろしお」にもコラボ車両があった。

 

話には聞いていたが、周参見駅を過ぎると速度がゆっくりになり、串本駅を過ぎると本当に特急か?と思うようなノロノロ運転。ウワサに聞く氷河急行なみかも。

これだけ海のそばを縫うように走るのだから仕方がない。

 

終点の新宮に到着。大和八木からバスで来ることもできるが...しんどいだろうな。

 

JR駅レンタカー(実際にはオリックスレンタカー)でムーブを借り、御浜町へ。

 

用務先の前後で時間調整はそれぞれ御浜町紀宝町の道の駅で。

 

順調に進んで二つめの用務先を終えて「南紀」の発車時刻まで2時間近くあったため、用務先の近くのコメダ珈琲に入り、ノートパソコンを広げて出張報告を書いたりする。

auスマートパスプレミアムに入っていると、パソコン一台もauWiFiが使える。

 

新宮駅に戻ってきてレンタカーを返却。

 

JR東海の新型ハイブリッド式気動車に乗車。

スピードを出すので前週のYC1ほどではないが、気動車としては劇的に快適に。

全席にコンセントがついているのも、気動車とは思えない。2両編成でかなりの混雑。

 

松阪駅に18時37分着、18時47分発の近鉄特急に乗り換える間に、駅弁を買おうとしたら平日は18時閉店...休日なら20時までの営業だが...さいごまでオチが付いた。

ホームページだと夜9時まで営業のように読める。