中山芝1800m
中山芝1800mはゴール手前の坂下をスタートし、内回りコースを一周するコース形態となっています。
スタートしてから1コーナーまで直線が短く、また、スタート直後が上り坂になっているため、基本的に先頭争いがあまり激しくなりません。その後は、ダート1800mと同じような感じで、4コーナー手前からペースアップすることがよくあります。
最後の直線は短いのですが、最後に急坂があるため、ペースしだいで差し馬がくることもあります。
1800mのコース設定は1200mと同様あまり多くないので、昨年12月と今年1月の開催分を集計します。連対馬の脚質は以下のとおりです。
逃げ - 9
先行 - 5
差し - 5
追込 - 1
基本前が有利で、差しも届くと考えておくといいでしょう。
特徴的なところをあげると、対象の10レース中、4コーナー先頭で回った馬が、5連対しています。また、2番手の馬も3連対です。逆に、1番手または2番手の馬が連帯していないレースは2レースしかありません。
しかも、1番手の馬の人気は、それぞれ(7 6 6 6 4)と、人気薄ばかりです。
ペースに関わらず、1番手もしくは2番手の馬が粘りやすく、(特に人気薄で警戒されない1番手の馬が狙い目)、後ろの馬が届くかどうかはペースしだいといえるでしょう。
人気薄の単騎先行は要注意です。
中山芝1200m
中山芝1200mは、外回りコースの向こう正面をスタートしコースを半周します。スタートから下り坂がしばらく続き、コーナーを回って直線、最後が急坂という形です。
芝1200mコース共通の特徴ですが、ペースが緩む部分があまりないのですが、反対に直線一気というのも難しく、基本的には前が有利となります。ただ、中山の場合、最後に急坂があるので、差し馬が届く場合もあります。
冬場は芝コースの設定が少ないため、去年の12月と今年の1月の2開催分のデータを使って、連対馬の脚質を集計してみました。
逃げ - 7
先行 - 9
差し - 6
追込 - 0
1番多いのは先行馬ですが、逃げ・差しもそこそこきています。追い込みは一頭もいませんでした。逃げ馬は7連対していますが、4コーナー先頭は一頭しかいないこともポイントです。
2番手以降の馬を買うのがいいかと思います。
思い出の馬 エアグルーヴ②
骨折から復帰したエアグルーヴは、マーメイドSを勝った後、牡馬混合の札幌記念も勝ちます。
秋は、牡馬王道路線を選択し、まずは天皇賞秋に出走します。直線で、前年の覇者バブルガムフェローと一騎打ちになり、最後はクビ差つかまえて1着。3着には5馬身差をつける内容で、17年ぶりの牝馬制覇となりました。
続く秋2戦目は世界の強豪が集まるジャパンカップ。当時古馬最強といわれたピルサドスキーにクビ差及ばなかったものの2着と健闘し、世界クラスの強さであることを証明しました。
3戦目は有馬記念。宝塚記念を制覇したマーベラスサンデーや牝馬二冠のメジロドーベルなどが出てくる注目の一戦でしたが、勝ったのは菊花賞・ジャパンカップと5着だったシルクジャスティス。アタマ差2着がマーベラスサンデーでそこからクビ差の3着がエアグルーヴでした。
牡馬でもきついといわれる、秋GⅠ三連戦で1,2,3着の成績はすばらしいの一言でしょう。
この年、エアグルーヴは年度代表馬に選ばれます。
翌年は、57キロを背負った、産経大阪杯1着、鳴尾記念で2着し、春最大目標の宝塚記念に駒を進めます。直線よく追い込みますが、逃げるサイレンスズカらを捕らえきれず3着。
その後、58キロの酷量を背負った札幌記念で連覇をかざりますが、秋GⅠはエリザベス女王杯3着、ジャパンカップ2着、有馬記念5着と勝ちきることはできませんでした。
生涯成績は19戦9勝2着5回3着3回 GⅠ2勝他重賞5勝
とすばらしい成績です。
産駒は第1子のアドマイヤグルーヴがGⅠを制覇していますが、まだ母を超えるような成績の馬はいません。今後に期待したいと思います。