お彼岸のお墓参りにて。
私の父方の先祖の墓所の中のひとつに、
19歳で亡くなった、
父の姉の墓石があります。
石に刻まれた命日は、1945年2月17日。
都下にあった航空機工場での勤労中に、
空襲で亡くなったことが、
墓石にも記されています。
ウィキペディアの「東京大空襲」の項を見ると、
1945年2月17日のところに「死者196人」とあります。
私が生まれるずっと前にこの世を去った
私の伯母も、この196人の中のひとり、
ということになります。
10代の身で、
おしゃれもしたかっただろうな、
旅をしたり、
友達と映画に行ったり、
恋をしたり、
そしてやがて母になったり、、
私が10代以降に享受した楽しみを、
なにも体験できずに逝った伯母の無念を
想像すると....。
今日の一日が、いかに貴重なものか。
墓石に手を合わせ、
墓地のあちこちに静かに上がる
お線香の煙を目にしながら、
そんなことをふと思った、
戦後70年の
今年の春のお彼岸でした。
今日の日の出前。
この瞬間に立ち会えた奇跡に感謝。
みなさま、どうぞよい一日を!