オオイヌノフグリの青 <#72> | くさはらの日々

くさはらの日々

日々の瑣事のひとつひとつに新鮮な気持ちでむきあいたい....と思いつつ、くさはらの中で迷子になったような気分からの脱却。心と体と暮らしの変化を見つめていたら、いろんなことが少しずつ整いはじめた。思考の整理をお手伝いするibマッピングカウンセラー、やってます。

お彼岸のお墓参りで山のお寺に行った折。

車から出ようとドアを開けたら、
足下には一面に群生する青い花。

オオイヌノフグリの花の青の
うつくしいこと。
住宅街でもよく目にする花ですが、
ここまで群生しているのには、
なかなかお目にかかれない。



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この本の「What Is Blue?」より。

Blue is the scarf
Spring wears on her shoulder.


(青は春がその肩に羽織るスカーフ)

なんと詩的な表現。

その前の部分には、こうあります。

And many agree
As they grow older and older


(そして多くの人が
 年をとればとるほどそう感じるように)

なんか、わかるなあ。
わかる年になってきちゃったなあ。



    *


ヨーロッパ原産のオオイヌノフグリが
日本に入ってきたのは、
意外と最近で、明治の頃らしい。

在来種のイヌノフグリが駆逐されてきて、
絶滅危惧種になっているというのは
せつないなあと感じもしますが。

そのイヌノフグリも、
もっと古い時代に帰化したのかもしれない、
という説を読むと、

人の世の歴史を見るようでもあり。。

あらぬ方向にふと思いを向かわせる何かが、
青にはあるのかな?
と、ぼんやりする春の朝です。