お彼岸のお墓参りで山のお寺に行った折。
車から出ようとドアを開けたら、
足下には一面に群生する青い花。
オオイヌノフグリの花の青の
うつくしいこと。
住宅街でもよく目にする花ですが、
ここまで群生しているのには、
なかなかお目にかかれない。
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この本の「What Is Blue?」より。
Blue is the scarf
Spring wears on her shoulder.
(青は春がその肩に羽織るスカーフ)
なんと詩的な表現。
その前の部分には、こうあります。
And many agree
As they grow older and older
(そして多くの人が
年をとればとるほどそう感じるように)
なんか、わかるなあ。
わかる年になってきちゃったなあ。
*
ヨーロッパ原産のオオイヌノフグリが
日本に入ってきたのは、
意外と最近で、明治の頃らしい。
在来種のイヌノフグリが駆逐されてきて、
絶滅危惧種になっているというのは
せつないなあと感じもしますが。
そのイヌノフグリも、
もっと古い時代に帰化したのかもしれない、
という説を読むと、
人の世の歴史を見るようでもあり。。
あらぬ方向にふと思いを向かわせる何かが、
青にはあるのかな?
と、ぼんやりする春の朝です。