童謡 <#60> | くさはらの日々

くさはらの日々

日々の瑣事のひとつひとつに新鮮な気持ちでむきあいたい....と思いつつ、くさはらの中で迷子になったような気分からの脱却。心と体と暮らしの変化を見つめていたら、いろんなことが少しずつ整いはじめた。思考の整理をお手伝いするibマッピングカウンセラー、やってます。

春の童謡には、
うつくしい日本語の歌詞のものが
たくさんありますね。


友人の幼い女の子を抱っこしながら、

 春よこい 早くこい
 歩きはじめた ◯◯ちゃんが~
 赤いはなおの じょじょはいて~♪

と歌いながら、
じんわりとあったかい気持ちになるのを
感じました。

新春から今ぐらいの時期に
幼い子を抱っこしたり、
手をつないで歩いたりすると、
ふと口をついてくる歌です。

◯◯ちゃんには、
その子の名前が入ります。

十数年前には我が子の名前を、
さらに前には姪っ子の名前を、
友人知人の子どもを抱かせてもらうと、
その都度その子の名前を入れて、
幾度となく歌ってきました。

幼い子は、そこにいるだけで、
世界をうつくしくしてくれます。

小さな子と、この歌を歌うとき、
気持ちがやわらかくなるような気がするのは、

子どもの手のやわらかさや
澄んだ瞳で見つめられることに加えて、

自分が幼かった頃、
◯◯ちゃんのところに
自分の名前を入れて
歌ってくれた人たちがいたことを、
記憶にはなくても潜在意識が、
どこかで覚えているからなのかな、
などとふと思った、
春の日でした。

心いやされる時間をプレゼントしてくれた、
愛くるしいKちゃんと、
童謡を作ってくださった方々に感謝。


    
     *


娘が2歳になる少し前の、ちょうど今時分、
抱っこして歌をうたいながら散歩していた時、
「つぎは何をうたおうか~」
と言ったら、
リクエストされた歌がありました。

「がたき、うたって」
と言われるも、
そんな歌聞いたことがない。

「どこで聞いたの?」とたずねると、
「おかーたんがうたってくれた」と。

そう言われても 身に覚えがない。

「がたき」が「ふるさと」の歌だとわかったのは、
10日くらいあとのことでした。

「わーすーれー がーたき」
のとこまで来て、
やっと思い至ったのでありました。

なんで冒頭の「うさぎおいし」じゃなくて
「がたき」という中途半端な部分が
1歳児のこころをとらえたのか、
今もって謎です。