今日はちょっとおかたい話を。

昨日でしたか、
タイの首相が裁判所から
職務停止命令が出ました。
これは国会議員から提出された
解職要求を裁判所が受理したため
判決が出るまで職務停止、ということです。
それまでは副首相が代行になります。

では、なぜ解職要求が出たのか。
簡単に言ってしまえば
ペートンタン首相が軍批判をしたこと、
そして首相がカンボジアの指導者フン・セン氏と
親しげに密談したこと、です。

発端は5月末にあった、
タイとカンボジアの国境での
死者まで出る 軍同士の衝突なのですが
タイの政界ではこういうことが
トップ追い落としのいい材料になってしまうわけです。


タイの政界は
近年、いつも同じ構図で騒がしくなります。
赤シャツ派と黄シャツ派の抗争、苦笑。
赤シャツ派はタイの農民層や低所得者層の
支持を受けていまして、
いわゆる元タクシン首相派です。
ペートンタンさんはタクシン氏の娘ですから
バリバリの赤シャツ派。

一方、黄シャツ派は、
どちらかといえば中間層や高額所得者などの
既得権益層が地盤。
一部の企業や軍部がこれに連なるわけで。
既得権益層と軍部は王室との関係も良好。

ある識者に言わせると
タイ国軍は王様の軍隊だとか。
はっきり言えば、シビリアンコントロールが
効いているようで効いていない。
だから、首相の軍部批判が
あからさまに政局になってしまうのかも。
今回の旅で何度かBTSの車窓から
戦勝記念塔を眺めてましたが、
改めて、タイの軍と政治と王室というものを
考えざるを得なくなりました。
軍の影響力、
これがアジアのひとつの姿かも知れません。