飲茶といえば広東。
広東の人々は、
朝早く起きて朝ご飯をゆっくりいただく。
その日の気分で茶葉を替えて
新聞片手に蒸籠物や簡単な揚物、
あるいは甘い物を食べる。
点心と言われるものたちだ。
これを早茶なんて言ったりもする。



20代の頃から
とりあえず中国へ、と
情熱めいたものをかかえて
香港だの上海だのと足を伸ばした。
香港は大陸にもぐりこむためのゲートウェイ。
通過点と決めていたので
安宿に泊まることが常。
でも、早茶(飲茶)だけは別。
これだけはちゃんと食べに歩いた。
おのれ嗅覚を信じて。
飲茶のいいところは一人旅でも
各種味わえること。



さて、若かりし頃はさておき。
気楽にキャセイに乗って3泊4日。
商店街のおじさん達を引き連れ
この日は飲茶。
ネイザンロードにある倫敦大酒楼。
大きなお店なのに
あっという間に席が埋まる。



まずは点心入門編というべき「腸粉」。
華南なのでお米の粉を使った
ツルッ、ののどごし。
中の具は色々あるけど
やっぱり海老。
お好みで黒酢ダレをかけて。



春巻は落せない。
ここの春巻は皮がとても薄くて
サクサク感が半端ではない。
それにしても
こんなにキレイな揚がり具合。
食べる前から期待が膨らむ。



いやぁ~
蟹焼売は必然。



各地の小籠湯包を食べている私としては
上海の勝ちかな。



点心ではないけど
香港にいたら
一人旅でないなら
やっぱり叉焼食べないと。
こってりとした肉の味わいは
広東に来たぞ、と。
しかし、脇にいるピーナッツはなんぞや?



中華の世界の面白さ。
大籠包という一品。
皮とか具は二の次三の次。
というか、肉汁だけを楽しむ。
あとはオマケ。
ストローで吸うなんて。



海鮮焼売を忘れてた、苦笑。
食感といい海っぽさといい
ほくそ笑むこと、うけあい。



そして、
飲茶といえば「豆鼓排骨」。
スペアリブに豆鼓(中華的味噌粒)を乗せて
やわらかく蒸したもの。
嗚呼、最好最好。

香港で飲茶、
そんな時間、いつになるだろう。