好みの問題だとは思うが
私は黄河から北の地域より
揚子江(長江)から南の方が
旅していて楽というか、
相性がいいというか、肌に合うというか。
もちろん、別格で新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)は、
大好物なのだが、w。
特に浙江省は、上海に近いということと、
この地の見どころが
川(江)に沿って山あいに広がっている、
ということが大きいと思っている。
コロナ禍前に訪れたこの臨海も
そんなひとつであるし
まさかこれほどの規模で
長城と見まがうほどの城壁と出会うとは
思ってもみなかった。

 
尾根伝いに続く城壁は
まさに万里の長城のミニ版であり
しかも決定的に違うのは
台州府(臨海)の町(城市)を防御するために
町を囲んでいるということだ。



外敵の侵入、
それは反王朝勢力だったり
山岳少数民族だったり
明代で言えば倭寇だったりするわけだが
これがほぼ残っているというのも
お見事というほかない。



尾根伝いに下って来ると
城壁の内側が俯瞰出来る。
旧城内には高い建物がまるでない。
これも台州府の気持ちの良さに繋がっている。



この町の、あるいは城壁の気持ち良さは
城の西側に霊江という川が流れていること。
アップダウンを繰り返し
尾根伝いを歩き
そして、一気の下り坂、
そこに霊江の流れと城門が現れると
あゝ、たまらんなあ、という気分になる。



万里の長城にはない潤いが
この町のにはある。
あるいは江南の一風景が、匂いが、
ホッとさせるのか。



それにしても眺めるは
今しがた降りてきた城壁(長城)。
けっこうな急斜面、苦笑。



コロナ禍前、
中国は海外旅行ブームだったが
劣らず国内も人民は旅していた。
なのに、この観光客の少なさはなんだ、笑。



素の中国に触れる旅、
なかなか難しくなっているが
まだまだ俗化していないところはあるんだろう。