この餐厅(レストラン)、
今でも残っているだろうか。
上海の街の変化は
あまりにも早すぎて、
まして、ウイグル料理のレストラン。

今から15年くらい前、
この日、南京から上海へ。
南京で大雪に見舞われ
寒さを引きづって上海のパークホテルへ。
11月に大雪かよ、
上海がみぞれで良かった、と
うそぶいてみたものの
夜8時、ひとりで薄ら寒い上海の街で
食事をするのは、億劫だった。


ふと、鼻腔になつかしい香りが
漂ったような。
確か、人民広場の東側あたりに
ウイグル人の店があったっけ。
記憶をほじくり返して訪ねてみた。



店の脇に羊串を焼く台。
上海では何軒か見かけるスタイル。
羊串屋というのは、
朝鮮吉林パターンと
ウイグルパターンがあって
私は断然、ウイグル味を愛好している。



あまり広くはない店内には
むさ苦しい男どもしかおらず、苦笑、
しかも、みんなジャンバーを着たまま。


ラグメンと羊肉を注文して
やっと温かいジャスミンティーで人心地。



一本3元、羊串の誘い。
明日は日本だと実感しながら
わびしさの中に異国を堪能していた。

それ以後、
何度か上海には滞在したが
パミールレストランに足を向けていない。
上海の、ど真ん中の小さな餐厅。
きっと開発の波に飲まれて
跡形もなく無くなっているはず。
気にはなるけど。

記憶のままで、そのままで。