あしながおじさんみたいな

存在の人がいた


いつも

どうした?って

心配そうに

でも

前を向くように

後押ししてくれる


真面目だけど

ときに

ひょうきんで


軽やかな

人だった


本当は

助けてって

言いたかったけれど


あのときの

私なりに

一生懸命考えて

言わなかった



昔の私へ


偉いね

でも

切なかったね




あなたが

守ってくれたものを


わたしは

いまも

大切にしているよ





あなたは

選べるんですよ


そのことばを

もらって


なにかが

ほぐれていくような

気がした



選べないことが

当たり前すぎて

それが

通常運転で


選ぶことは

逃げることだと

思っていて


たとえ

何もできなくても

嵐が終わるまで

ずっと

見張っていないと

不安だった



目を逸らさないでいたら

もしかしたら

何かできるかもしれない


何もできなくても

見ているだけに

なったとしても


後から知るより

全然ましだって

思っていた


でも

もうその役割は

辞めていい


どうするか

選んでいい



まだ少し怖いけれど


その入り口に

立てたような

気がした



カウンセリングを終えて

話そう
話したい
その気持ちが
強いとき

わたしは
白黒の世界に
迷い込む

足元には
たくさんの
白い小石があって

たくさんありすぎて

どの辺りの
どれを
どのくらい
どの順番で?
考えるのだけど

もう
間に合わない気がして
目の前の人は
待ってくれない気がして
わたしだけ
置いて行かれそうで

急いで
手当たり次第に
拾い集めてしまう


足元には
まだたくさんあるのに

私の手に
たまたま
おさまっている
白い石ころみたいな
言葉を渡しても
何の意味もなさそうで

ただ
無力感を
そっと飲み込んでいる