いつかは
きっと
もうすぐ
と
言い聞かせながら
ずいぶん長く待っていて
もう
忘れられたのだろうかと
諦めかけていた

待ちわびた日が
ついに届いて
安心したら

長かったなぁ
寂しかったなぁ
と
涙が
あふれてきて

すみに置いていた
今さらって
うるさく
叫ぶわたしが
止まらない

また我慢して

そんなにしてまで

何をしたかったんだろうって


音のない世界で

どうか

静かに

考えさせてほしい





心がすごく

どうにもならなくて

何をしても変わらなくて

ふと聞いた

スピッツの曲


ボーカルの声のしっぽは


私の胸の
ザラザラで
カスカスの麩菓子みたいな
軽くて脆くて
何も受け止められない
状態の中を
音が
すーっと通り抜けていったら
こうなりそうだなぁって
そういう
声をしているなぁって


私の中の
声にならない言葉を
せめて、と
音にしてくれたみたいで

耳元に
置いておきたい音だなぁと
そんなことを思った




たんぽぽっていう

名前も

字も

踏まれても

折れないことや

綿毛になって

お別れすることも


全部が

すごく好き



命に

近づきすぎると

怖くて

苦しくなるけれど


たんぽぽの

命は

私を

怖がらせない


あるのか無いのか

分からないくらい

ふわふわ

なのに

ちゃんと

たねを抱えた

たんぽぽの綿毛が


今も昔も

ずっと変わらず

好き